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操妃学園にて・・・
官能リレー小説 - アイドル/芸能人

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操妃学園にて・・・ 24

「は〜い。じゃあ行ってきまぁす。」
莉菜は、満面の笑みを浮かべながらマネージャーに返事をすると、学園の前に止まった車から降りて、学園へと向かっていった。
学園の下足場で、莉菜が靴を脱いでいると、
「莉菜ちゃん、おはよう…」
明るい声ではあったが、どこか寂しそうな声で莉菜に声をかけてきた声で、莉菜は振り返った。
そこに立っていたのは、幸田 麻衣だった。
同じ事務所・同じ学園にいるのに、スケジュールや何かの都合でなかなか会う事のない2人だったが、デビューが一緒という事もあって、2人は会えば何でも相談する親友のような関係だった。
そんな麻衣が苛めにあっているという噂を聞いて、莉菜は気が気ではなかった。
今の莉菜は、自分の愛している『隼人』から麻衣が苛めにあっているという事を聞いたという事は忘れてしまっていて、麻衣が苛められているという事は学校内の噂を聞いたと思い込んでいた。
莉菜は内履き用の靴に履き替え終えると、同じく内履きを履き終えた友達の麻衣の耳元で、
「麻衣…何かあるようだったら、いつでも相談してね。」
と、そっと囁いた。麻衣は、何も言わず、ただ頷いた。
「おはよう。おや?莉菜くんは、今日は遅刻じゃないんだね。」
偶然に通りかかった学園長の巧が、莉菜をからかうかのように声をかけてきた。
「すいません。今日は、スムーズに終わったので…」
冗談めかして言った巧の言葉に、莉菜は真面目に答えた。
「ごめん、ごめん。ちょっとからかって言ってみただけだから、気にしないでね。」
巧は、いささか場が悪そうにしながら、その場を後にした。
「あっ!そうだ。思い切って学園長に相談してみるのもいいかもよ…」
莉菜は、思いついた事を麻衣に囁いてみた。
「うん…そうしてみる…」
麻衣は、聞こえるか聞こえないかの小さな声で答えた。
莉菜は、麻衣の手をとって2人で教室へと向かった。
そんな2人を、学園長室に入ろうとした巧が口元を緩ませながら見ていた。

・・・・・・・・・

放課後になり、幸田 麻衣は学園長室の前に立っていた。
コンコン…
意を決して、麻衣は学園長室のドアをノックした。
「どおぞ。」
中から、学園長である巧の声がする。
「失礼します…」
麻衣は、はっきりとした声で返事をすると、学園長室に入っていった。

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