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操妃学園にて・・・
官能リレー小説 - アイドル/芸能人

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操妃学園にて・・・ 14

初々しいカップルの…そして、17歳の少女の夢のようなひと時は、莉菜にとって、あっという間に過ぎていく。
莉菜は、キッチンで食べ終わって、男と二人でさげてきた食器を楽しそうに鼻歌交じりで洗っていた。
準備の段階では、あれほど気にしていた裸にエプロンという格好も、全く気にせずに楽しそうに食器を洗っている。
そんな莉菜に、そっと男は近づいて、背後から抱きしめる。
「あん…隼人さん。泡で汚れちゃうよ。」
莉菜は、驚きつつも嬉しそうに笑顔で男に言う。
「ありがとう、莉菜…」
男は、莉菜を抱きしめながら、素直に感謝の言葉を囁く。
「私のほうこそ、隼人さんにはお礼を言わないと…私の子供っぽい夢に、嫌な顔1つしないでくれたんだもん…」
莉菜は、抱きしめる男の手に、そっと手を重ねながら言う。
少しの間、2人はそのままジッとしていた。莉菜は、男の暖かさに包まれながら…
男は、愛おしい女性の温もりを感じながら…
男は、愛おしい莉菜を抱きしめていながら、不安に駆られて、ギュッと抱きしめた。
「隼人さん…苦しいよぉ…」
「ごめん…」
男は、抱きしめている力を緩める。
男の頭の中には、
『もし莉菜に施された催眠が解けたりしたら、そんな事は絶対にないとは言っていたが、もし……』
そんな不安が頭から離れなくなる男……
莉菜は、何も言わずにそっと男の腕に手を置き、
「大丈夫。私はいつでも隼人さんの傍にいますよ。隼人さんは、私の大事な人なの……」
莉菜の言葉が、男の心に響いていく。
それが、学園長の巧によって仕組まれた恋愛感情によるものだと分かってはいても、今の男には莉菜の一言が堪らなく嬉しかった。
「莉菜…ほんとにありがとう。」
男は、そう呟くとソファーに戻っていった。
「隼人さん……」
洗い物を終えた莉菜が、男の傍まで来ると恥ずかしそうに小さな声で、男の名前を呼ぶ。
「どうしたの?」
男が問い返す。
「あのね…さっき…その…汗かいたでしょ…一緒に…」
そこまで言うと、恥ずかしさのあまりに顔を覆ってしまう莉菜。
いささか鈍感と思われるふしのある男は、隣で座って恥ずかしそうにしている莉菜が、何で恥ずかしがっているかを理解できずに、莉菜の事をポカンとした顔で見ていた。
「もお…莉菜と一緒に…お風呂に…」
そこまで言われて、やっと莉菜が恥ずかしがっている意味を理解した男は、
「ごめん、そうだね。一緒にお風呂、入ろうか。」
と笑顔で言う。
「うん…」
恥ずかしそうに小声で返事をすると、コクンと頷いた。

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