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ペット達との戯れ
官能リレー小説 - アイドル/芸能人

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ペット達との戯れ 22

「なっ……」

 仁は言葉を失う。
 ベッドの上で足を投げ出し半身を起こしている男。その男の腰に跨がって貪るようなキスを捧げているのは、他ならぬメイサだ。ベッドは目と鼻の先にあり、二人を横から見てる構図なので、他の誰かと間違えるわけがなかった。

「ああん、いやらしい濃厚なキス……見られてるって知らないから、いつも通りすっごく大胆になっちゃってるね……」

 ミオリの嫌味も右から左だ。仁は、自分に惚れ込んでいると思っていた女が目の前で全く別の男に夢中でキスを交わしている事実を否定することに必死だった。

 仁がいる部屋は向こうの部屋からは見えない。壁一面が鏡になっている。いわゆるマジックミラーというやつだった。仁がいる側には分厚いアクリルのボードが重ねられており、お互いの部屋の音は響かないようになっている。ただし彼がいる部屋にはスピーカーが設置されており、マジックミラーの向こうの部屋の音が聞ける仕組みなっていた。
 向こうの部屋にあるキングサイズのベッドはマジックミラーから50センチ程度しか離れていない。この部屋に仁がいることを知っている男はわざわざ鏡の方に寄って寝転び、何も知らないメイサは男の上に跨がっていつも男にするように濃厚な接吻を繰り返していた。
 メイサは赤いランジェリーだけを着ていた。首には真紅の首輪が巻かれ、後ろに回された腕には黒革の手枷を嵌められている。それで前のめりになって男の口を貪りながら陰部同士を擦り付けるように腰を蠢かしている様子は、まるでメイサの方が襲いかかっているようにさえ見える。

 メイサの艶やかな黒髪を男が当然のように撫で、メイサはうっとり顔で喉を伸ばし舌を差し込んでいる。下着越しとはいえクネクネと腰を蠢かし陰部を擦り合わせる姿は、あの男を求める気持ちの表れとしか言いようがなかった。

「なんだよこれ……ふざけんなよマジで……」

 仁は額に青筋を浮かせる。考えるより先に殴りかかろうとする体は、残念ながら椅子にくくりつけれて結局何もできない。全裸で椅子に縛り付けられ、短小のブツをビンビンにしながら呻き蠢くそのザマは、誰が見てもみっともなかった。

「あ〜あ、可哀想……」

 ミオリは心にもないことを言い、本心からの嘲笑を浮かべながらボンデージスーツに強調された胸の谷間へ手を遣った。そこに挟まれているのは、タバコの箱くらいの大きさの、スピーカーの電源を入れるリモコンだ。
 ミオリは愉快げに仁を見ながら、そのリモコンをピピっと弄くった。

あんぅ……ちゅ、ちゅぷ、んふぁぁ……んふぅぅん、ちゅぷん……ふぁうううん……

 急に流れてきた音声に身を揺すっていた仁がピタリと止まる。光の次に音という追い討ちが加わり、イケメンと呼ばれる顔を驚愕に染めていく。

口を開けろ

 男の声が聞こえた。
 メイサは小さな喘ぎを絞り出しながら男の指示に従い、餌を求める雛鳥のように大きく口を開ける。興奮しているのか、腰の動きが速くなっていた。
 男はメイサの顔を覗き込み、捧げられている口の真上に位置する自分の口から唾を流し込んでいった。

んっ、ぁぁっ、んくっ、ぁぁっ……

 メイサが反らしている白い喉が動く。それが意味することは簡単に想像が付く。そして、その行為にメイサの体がビクビクと跳ねている様子さえ仁の目に入っている。
 
んああ……美味しい……
「ふざけんなっ!」

 ガタッと椅子が音を立てる。しかしあちらには全く聞こえず、メイサはおかわりを強請るように再び自ら大きく口を開けて舌を伸ばしていく。
 虚しい怒声を吐いた仁の唇に、シィッと促すように馬鞭の先がピトッとあてがわれた。

「あなた人のこと言える?」

 ミオリは仁の髪を引っ掴み、引き下げた。仁は苦悶を漏らしながら強引に顔を上げさせられた。
 彼の短小のブツがピクピクと脈を打つ。

「私とあの女、どっちの唾が美味しい?」

 ミオリは髪を引っぱりながら不適な笑みを浮かべ、仁を見下ろしている。
 彼の中では答えは明白だった。

「ミオリ様、です……」

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