ペット達との戯れ 12
丁寧に貪欲に肉竿を舐め尽くしたまさみは、身を屈めて肉袋まで味わい尽くしていく。自分で仕込んだこととは言え、まさみの欲深さには嘲笑が漏れた。
玉を一つずつ下端からねっとり掬い上げてしっかりと湿らせていくかたわら、極太の肉茎には白魚のような指を片手の五本全部巻き付けて卑猥に扱いている。
袋の皺を舐め伸ばすように這わせた舌は当然の如く蟻の門渡りもヌメヌメにしながら菊門に迫るが、俺が腰を動かさないのでそこまでは及ばない。しかしまさみはそこまで舐めようと鼻息荒く舌を蠢かす。名の知れた女優が必死でケツ穴を舐めようとしているなんて、世間の人々は想像がつかないだろう。
だがこれが真実。この女は俺の性欲処理に使われることが幸せで仕方がないのだろう。調教した甲斐があるというものだ。
俺はサイドテーブルに引っかけた上着から煙草を探り出し、ひしゃげているソフトの箱をひょいと振って一本を飛び出させた。それのフィルターを咥え、ジッポで火を点す。
紫煙が広がり、匂いが漂う。すぐそこの窓から外を見れば、まだまだ眠らない街が目下で煌めいている。
そういえば敦子が俺の上で腰を振りながら、俺が女を侍らせている時に煙草を吸うのは満更でもない証拠だ、なんて偉そうなことを言っていたな。あの時は寝起きの一服を味わっていただけなのだが。
だが強ち間違っていないかもしれない。煙草が吸えるということは、ああしろこうしろと言うまでもなくなったということでもある。現にグポグポと玉を吸っていたまさみが今は何か悟ったように先走り液をズズズと啜っている。
そして。
「んふううう……」
鼻を鳴らして剛直をズッポリ咥え込み。頭を振る。裏側に張り付いた舌が蠢き回り、下方で手が肉筒を熱心にさすっている。
ふぅ、と紫煙を燻らせる俺に上目遣いを続けるまさみは、艶かしく鼻を鳴らしながらオーラルセックスに勤しんだ。
眼前に陰茎を突き付けられれば、俺が何をしていようとも誠心誠意の性奉仕に励むのがペットの仕事で存在意義でもある。当然、俺が夜景を眺めながら紫煙を燻らせていてもまさみは肉柱をしゃぶりながら手でも扱く。眠らない街からの喧騒は地上うん十階にあるここまで届かず、ジュルジュルと唾液を絡める音だけが静けさを裂いている。
あまりにも熱心なので、鼻で笑いながら半分灰になった煙草を揉み消した。
「ほら、雌犬。そこに乗ってケツを突き出せ」
「んっ、あっ、あああ……はいっ、ご主人様っ……」
まさみは俺と入れ代わり、座っていたところに膝を付いて、背もたれに手を置いた。
「オマンコ……オマンコぉぉ……ご主人様ぁぁ……」
グッと尻を差し出したまさみは、すっかりその気になって濡れ光る陰唇を見せ付けながらクネクネと腰をうねらせる。娼婦もフーゾク嬢もAV女優も顔負けの卑猥なお強請りダンスだった。
「さっきイっただろ?」
「あああぁぁ……ごめんなさいごめんなさい……もう勝手にイきません……ご主人様に誓いますううう……」
まさみは頭を下げる代わりに尻を振って侘びた。
その躍り狂っている尻をパンッと叩くように両手を置く。
「あああっ!」
まさみは喉を反らして身を震わせたまましばらく止まり、頭を垂れた。今回は押さえ込んだようだ。
「どうしてイったんだ?」
「ご主人様のオチンポをハメてもらえると思ってぇぇ……ですぅぅ……」
つまりはケツを突き出せと言われただけで逸物を突っ込んでもらえると思い、軽く達したというわけだ。とんだ淫乱になったものだ。ペットとしては珍しいことではないが。
「俺のペットはイク時はどうするんだ? ん?」
尻肉を割るとプニマンが開き、物欲しそうにグパグパと口を蠢かす雌穴が現れた。
「ご主人様にアクメ請いしまっ────あああああん!」
一気に腰を沈める。
まさみが背筋をしならせ宙を仰いだ勢いに髪が振り上げられ、落ちる。
埋没した陰茎はうねりを乱れる肉襞に絡み付かれた。
「言ってるそばからこれだ。甘やかすとダメだな」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ、あああっ! ふ、深いいいぃぃっ……」
一突きでまさみは淫蕩に溺れ、子宮を叩いた肉杭を締め上げる。
「次はないぞ」
「はい……ああっ、あっ、あんっ、あんっ……」
スローペースに腰を揺すり、ズーンズーンと突き上げる。蜜壺が濡れそぼっているあまり肉交の音色がヌチュヌチュと夜闇に溶けている。
まさみは衝撃を従順に受け止めて、甘えた声で悦び喘いだ。白磁のような白肌は桜色に上気していて、悦楽に蕩けているのがよくわかる。
「あん、ご主人様、イかせてください……あっ、はあんっ……アクメっ、キメさせてください……ひううっ……」
「なんだ、もうイクのか? 煙草を一本吸い終わらないぞ?」
敢えてスイング速度を上げて嬲る。ドロドロに蕩けた蜜壺でも隙間のような狭い穴だから抽送すればするほど気持ちいい。その上キリキリと締め付けてくるんだから堪らないな。
「はううんっ、お願いしますっ、んああっ、イかっ、せてっ、くうううっ……」
まさみは必死に堪える。背もたれを押さえ込むようにして半身を倒し、歯を食い縛っている。