処女搾乳物語〜their daily life〜 91
そんなリーナに秀憲は宥めるのであった。
「リーナ悪かったってばだってこんな広い家は初めてだから迷ったんだ。俺だってデート楽しみにしてたんだよ、だから機嫌直してよ。」
『起きたら秀憲いなくてさびしかったんだから…』
リーナが秀憲には聞こえないくらいの小さな声で言う。
「えっ!?なんか言った?」
「何も言ってないわよ!」
臍が曲がってしまったリーナ。他の面々はそれを面白そうに見学している。
「ん…だからほんとに悪かったって!な?機嫌直してくれよ?俺だって今日リーナに街を案内してもらうの昨日から楽しみにしてたんだからさ!」
なんとか機嫌を直してもらうべく、必死の説得(?)を続ける秀憲。
「べ、別に私は楽しみなんかじゃ無かったんだからね!!ただ、出来の悪い夫がどうしてもって言うから仕方なくお気に入りの場所とか案内してあげるんだからね!別に今日のために色々なんか考えてないんだからね!」
秀憲と目を合わせようとしないで、真っ赤になっているリーナ
「ツンデレ…ですね」
杏がぼそっと呟く。
「ツンデレですわね」
「ツンデレだねぇ♪」
「くっ!ツンデレ…ね」
一同コクリと頷くのだった。
(ほんと、リーナもここまで変わるとわねぇ〜!ほんと、ツンデレっ娘ねぇ)
影ながら思う、母ユリーナであった。
(…てかツンデレって!?なんで美帆とか杏ちゃんはともかく他の人が知ってるの!?)
ツンデレは宇宙の共通言語なのであった…(嘘)
「ま、まぁ、とりあえずとして今日は俺はリーナと出掛けるだけでいいのかな?」
一同に問う秀憲。
「だ〜か〜ら〜!私とのは、デート!『でぇと!』なの!」
さっきと正反対のことを言っているリーナ。勿論こちらが本心なのだが…
「はいはい、分かったわよ。落ち着きなさい。とりあえず、秀憲さんの日中の予定はそのようで良いかと思います。」
フィーナがリーナを宥めつつ、二日目の予定を言う。