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幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜
官能リレー小説 - ファンタジー系

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幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜 100

 娼婦達に後を任せ、蛮悟はこの最下層まで偵察に来たのであった。
 
 そして、そこにあった沢山の靴跡と、クルーザーを繋いでいたロープを見てすべてを悟ったのである。

「上流か下流か、確率は2分の1……兎も角行ってみるか」
 そう言って蛮悟は地上の娼婦達に携帯で連絡した後、流れ的に追いつく可能性の高い、上流の方へと飛び立っていった。
 
 
―――再び、紅夜叉達の乗ったクルーザー―――

「ん……、ふっ……んちゅ……」
「ふぅ、いい気持ちだぜ……ずいぶん上手くなったじゃねぇか」
 未だ船室では、紅夜叉が炬俐の股間に顔を埋めていた。
 肉棒を深く咥え込み、頭をゆっくり上下に動かしながら、舌で扱いていく。
「何だかんだ言いながら、美味そうにしゃぶる様になったな、ケケケッ!」
 毒の所為か、蛇の嘲りの声も気にせず、紅夜叉はトロンとした目で肉棒に奉仕し続けた。
 
 ピロロロロッ!

 突然、炬俐の携帯電話が鳴り始めた。
「んっ…んんーっ……誰だぁ?…」
 その音で炬俐が目を覚まし、電話に出る。
「んー…あぁ、もしもし………んっ…何?………チッ! そうか……まぁいい、分った…」
 しばらく話した後、渋い顔をして電話を切った。
「ホテルの外で見張りをしていた奴からだ。阿蘇鬼神達は全員、白面達を連れ出して、爆発前にホテルから撤退したそうだ」
「本当か?!」
 その言葉を聞き、股間から顔を離し、紅夜叉が炬俐の顔を見上げる。
 忌々しそうな顔で炬俐も見下ろすが、紅夜叉の顔を見て「ほぉぅ…」と声を上げる。
「人が眠っている間に、随分艶のある顔になったものだな」
「クククッ、この娘は“アイツ”のこと知りたくて頑張ってるのさ。もっとも、今はそれが名分でしかないんじゃないか?毒に当てられたことも言い訳にしてるぜ」
「アイツ?そうか。おい」
炬俐は紅夜叉の髪を掴み上を向かせる。
紅夜叉はペニスを咥えたまま炬俐を見上げた。
「そんなにアイツのことを知りたいか」
紅夜叉はコクコクとうなずく。
「そうか」
炬俐は両手で紅夜叉の頭を掴むと乱暴に前後に揺らした。
「ぐっ?ごうえ!おごっごぁお!?」
炬俐の鈴口で何度も後頭部を貫かれそうになる。

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