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Editor king
官能リレー小説 - ファンタジー系

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Editor king 7

淫らな女の愉悦を清姫に教え込んだのは、媚薬の香木の煙でも、ましらの重蔵の性技でもなかった。
葛浦伴継のするりと挿入してきて、熱く膣内をこすりつけるもの、射精しながら脈打つもの、そして清姫が快感に溺れるのと同調するように、熱い吐息をもらし、汗ばみ、身を震わせて、気持ち良さを分かち合っている伝えてくる体と大量の濃厚な子種汁。
言葉ですらない熱いうめきとあえぎの声の重なりは、まるで見えない命がひとつになるような感覚であった。
葛浦伴継の一物がようやく半萎えになったのは日が昇ってしばらくしてからであった。
葛浦伴継が仰向けに寝そべり、さすがに疲れうとうとしているが、清姫は愛しそうに半萎えの一物を撫で、ぺろぺろと舐めていた。
(おなごの欲とは底なしであることよ)
葛浦伴継がそのまま眠ってしまったので、清姫も葛浦伴継の寝息を聞きながら目を閉じて添い寝をしていると、しばらくして襖のむこうから湯浴みの用意ができておりますと葛浦伴継の屋敷に仕えている待女の声がかかった。
清姫は葛浦伴継を起こさぬようにそっと寝所を出ると、待女に案内され湯殿へむかった。
湯につかっていて清姫は胸元に昨夜、そこを強く吸われたのだとわかる小さな赤い痕が残っているのに気がついた。
(このしるし、ずっと残しておきたい)
そんなことを思っていた。
肌や髪についた葛浦伴継の精液を、ゆっくりと清姫は洗い流した。
「吉野御前、屋敷に戻られよ」
葛浦伴継と清姫は一緒に夕餉をとり、今後どうするかを話し合った。
「屋敷には戻りたくありません」
清姫が葛浦伴継の目をまっすぐ見つめて言った。葛浦伴継は屋敷に戻りたくない理由があるのか、清姫にたずねた。
吉野政弘は、和泉家五人評議の一人で主君の愛娘を娶り、今では和泉家の後継者と噂されていた。
清姫が吉野政弘に嫁ぐことになったことには、裏事情があった。
吉野政弘は、かつて和泉家当主の和泉豪正の近習であった。その後、和泉豪正のはからいで、吉野家の嫡男としての過去を与えられたのだという。
和泉豪正の夜伽をつとめてきたのである。
「政弘殿はおなごには興味のないのです。父上に抱かれることが悦びなのです」

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