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おてんば姫、ファニーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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おてんば姫、ファニーの冒険 49

一方、山の主ムリヤはファニーを抱きしめたまま、ドンドコドンドコと歩いていった。
ムリヤの頭の中は狂喜乱舞のお花畑だった。
ツイニ見ツケタ
オレノ、マイハニー
ムリヤは最初はお見合いには気が乗らなかった。
今さら結婚したいとも思わなかったし、子供も沢山いる。
むしろ、今この時点で幼い子供を作るのは、自ら弱点を作るようなものだ。
ボッキ茸が欲しいならくれてやる。
噂を聞きつけて、人がやってきても気にしない。
どうせやって来るのは冒険者という、人の中でもはぐれ者に属するような輩だ。
殺してさらし者にすればいい。
むしろ、その方がこっちの気が紛れる。
人の生肉を引き裂く感触は、なかなか心地よいものだ。
その感触をもう一度味わえるなら、結構なことだ。
そう思っていたが、ファニーを見た途端に、そんな考えは霧消した。

似てるのだ、あの記憶の少女に。
そう思ったムリヤは、ファニーを抱え、自分の巣穴へと連れて行った。
藁を敷きつめた巣にファニーを降ろす。
ファニーはというと、覚悟はしていたが、いざという場で不安になり、緊張で固まっていた。
そんなファニーをムリヤは頭を低くして近寄る。
大好きだった女の子に似ているファニー。 ムリヤが望んでいるのはファニーの体では無く、消えかけた思い出の再現。 自分と女の子。 役者は揃ったのだ。

「ライズ殿! 加勢を!」神官達とアンナ達は向かい合った。 数は神官達の方が多い。
だが、獣人達の聞いているライズの噂からすると敵ではないはず。
「い・や・だ・ね。
俺はファニー優先なの。」足に絡み付いているスライムを取ろうともがき続けるライズ。
「そんなこと言わずに、助けてください。このままだと全員が魔族に殺されますよ」
アンナは声をからしてライズに助けを求める。
「そう言われてもね、これじゃ立ち上がることもできないし」
そう言ってスライムとの格闘を続けるライズ。
あくまでもファニー優先の態度を崩さないライズ。
しかしながら、このままだと魔族にやられるのは確実である。
(仕方ない、先にこいつらを倒してから、追いかけるしかないか)

ファニーの方は、恐怖で体の震えが止まらなかった。
アイラ島での剣術大会で対峙したシャーリーも、恐ろしいまでの闘気を放っていたが、この山のヌシはそれ以上だった。

「あ、ああ・・・」
そんな声にもならないうめき声を上げることしかできなかった。
ムリヤは四つん這いになってファニーに近づいた。
そしてファニーの体の上に、覆い被さるような体勢をとった。
そしてペロペロと、ファニーのほおを舐め始めた。
「あれ・・・」
その優しい感触に、ファニーは少し落ち着くことができた。
よく見ると、目はつぶらで、可愛いと言えるほどだ。

「あなた…優しいのね…」
おっかなびっくりと手を熊の頭に乗せて、ゆっくりと撫でる。
撫でられたムリヤは気持ち良さそうに目を閉じ、ファニーの膝枕でこの懐かしい感触を味わっていた。
「あなたの…泣いてるの?」
ムリヤ自身も気付かぬうちに瞳から涙が溢れていたようだ。
体は大きいが、もうファニーは恐怖を感じない。 ただ熊を撫で。 ムリヤは撫でられ泣いた。

暖かい時間が、そこに流れていた。
ムリヤはファニーの膝枕を楽しんでいたが、不意に鼻をつくかぐわしい匂いに気づいた。
「グルルゥ」
鼻をヒクヒクさせながら、匂いの元を探す。
「どうしたの、何か臭うの?」
どうしたのかとムリヤに聞くファニー。
だがムリヤはファニーの問いに答えず、首を持ち上げると、ファニーのスカート中に突っ込む。
「ちょっと、何するのよ」
慌てて押さえよとするが、ムリヤは意に介せず首を突っ込むと、ファニーのパンツの匂いを嗅ぎ始める。
「こら、やめなさい。そんなところの匂いをかぐな」
しかし、ムリヤの動きは止まらない。
ペロン
「ひゃう、舐めちゃ駄目」
どうやらパンツの上から、ファニーのあそこを舐めてるようだ。

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