おてんば姫、ファニーの冒険 50
(無茶苦茶だ…)
アンナと獣人達は心の中でも呟いた。
「ファニーーー!!!」
三人の前を疾走するライズ。 その肩には花嫁姿の神官が担がれている。
(無茶苦茶だ…洞窟塞ぐなんて…)
スライムの呪縛から抜け出したライズだったが、突然魔神官達の群れに飛び込み、女神官を一人担いで戻って来たと思ったら、魔弾を天井に連射し、洞窟を塞いだのだ。
(帰りどうするんだろ…?)
だがライズの頭の中は帰りのことは無いようだ。 いかに早くファニーのところに行くか? そしてムリヤからファニーを奪還するか?
獣の本能並に強く。 ライズはそれだけを考えていた。
さて、ファニーとムリヤの方はと言うと、さらに先の方まで進んでいた。
駄目と言われても、それで止まられるはずもなく、そのまま一心不乱に舐め続ける。
「ひゃ〜、だめだって言ってるのに・・・」
竿酒の影響で、ファニーの方も感じ始めているようだ。
やがてパンツ越しではぬるいと感じたのか、ムリヤはかぎ爪を器用に操ると、スルリとファニーのパンツを脱がせる。
そして前足で、ファニーの両足を押し広げる。
ファニーのあそこは露わになる。
そこは一本の縦筋があるだけで、恥毛も上の方に少し生えてるだけだ。
筋からうっすらと愛液が滲み出て、クリトリスも少し勃起している。
そして今度は直接舐め始めた。
「あー、だめ、だめだってば、もーう」
いくらだめだと言われても、一度火がついた本能は止まらない。
外縁部を丹念なめ回したり、中へ突き出したり、クリトリスをつついたりと、忙しく舌を動かすムリヤ。
それだけでファニーはイキそうになる。
舐めが激しくなるにつれ、ファニーは不思議な気分に襲われた。
体が軽くなり、どこかに飛んで行きそうな感じに…
ムリヤの方も、ファニーの変化を感じとり、責めをさらに強くする。
「あぁ、ちょ、ちょっと待って待ってぇ〜」
初めて味わう快感に手足をばたつかせるがムリヤは構わず続行する。
「やっぁ、くんぅ…んーーー!!」
一際強いビリビリとした絶頂に声を詰まらせ、放心する。
さて、そろそろと思い、自らのものをファニーに当てがうムリヤだが、こっちに近付いてくる足音に気づき振り替える。
「スーーーートッププリーズ!!」
野生の豹より速いスピードで、一瞬で間合いを詰め、女神官をムリヤに投げる
投げられた女神官をムリヤが受けとめて、再びライズを見るとその腕にはファニーが抱かれていた。
「はぁはぁ…間に合った…」
この間約三秒。 猫科の野生動物並に速い動きだった。
良いところでファニーを取られたムリヤは怒り、牙を剥いてライズと対峙する。
だが、一方のライズはファニーを降ろすと、両膝を着き、頭を下げる。
「…主よ! お願いだ! ファニーはやめてくれ!
確かにファニーは可愛いが、どうか…頼む。」
剣を鞘ごと放り投げて、土下座するライズ。
そうしてるうちに、ファニーが意識を取り戻した。
「うう・・・、あれ、わたしどうしたんだっけ・・・」
意識を取り戻したファニーは、ライズが土下座しているのが見えた。
「どうしたのライズ、お腹が痛いの」
何か勘違いしているようだ。
「・・・いや、その、おれ土下座してんだけど」
そう言われても、気絶していたファニーにはいまいち話の流れがつかめなかった。
ふと、視線をずらすと、ムリヤが女邪神官を抱いてるのが見えた。
「・・・何をやっているのかしら、そん女はどこのどなた」
「ウゴ、ウゴウゴ」
(こんな女知らない、こいつが俺に投げつけたんだ)
そう言ってムリヤは、ライズに責任をなすりつける。
ついでに邪神官も地面におろす。
「うーん、何言ってるのか微妙に判らないけど。ライズが何かしたことは確かなようね」
俺のせいかよ。
心の中で、つっこみを入れるライズ。