PiPi's World 投稿小説

おてんば姫、ファニーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 229
 231
の最後へ

おてんば姫、ファニーの冒険 231

かつての貴族や特権階級の女性達は、全ての権利を奪われ城内で『飼育』されている。
そのランクは何段階かに分けられ、ただ牛のように狭い部屋に押し込まれ、乳を搾られて不特定多数の魔物の性欲処理だけをする『雌畜』から、魔物に所有され身の回りの世話と性欲処理をする『雌奴』…それより多少の権利を持たされた『雌婦』とある程度個人的な権利を認められた『雌嬢』…そして城からの外出や多少の決まり以外は自由に振る舞える『雌姫』に分けられている。

即ち、ファニーはかなり自由に振る舞える立場になったようだ。
「ファニー姫、雌姫としてのルールですが…許される行動範囲は城内のみ、常に裸で生活し、首輪を着用せねばなりません…城内の移動は四つん這いのみ、首輪に付けたリードで『飼育係』の誘導で移動してもらいます…ああ、飼育係にはあの聖騎士の娘達にしておきますから…」
ダス・ライヒの言葉に今のファニーに拒否権は無い。
それより、聖騎士達が自分の傍にいる事に安心していた。

「姫にはただ義務があります…毎日の搾乳とベルゼビュート総督とのセックス…それ以外の魔物とのセックスは姫の自由になさって構いませんよ」
「…そう…有難い話ね…それより、私の騎士達はどこなの?」
多少ばかり嫌味を込めたファニーの言葉に対してダス・ライヒは悠然と微笑む。
「姫、今暫くお待ちを…彼女達は飼育係としての心得を学んでいる所…それが終われば姫の元に参りますよ」
ダス・ライヒはそう言うと首輪を手に取りファニーに近付く。

ダス・ライヒが首元に首輪を近づけてくるとファニーはネックレスを着けてもらうように、髪を掻き揚げて首輪をつけやすくした。
ダス・ライヒは『フっ』と笑いを漏らしたがそれ以上何も言わずに首輪をつけた。
ファニーとしては非常に屈辱的であるが、ここではおとなしく従うことにした。
ダス・ライヒが手を引くと髪を下ろす。
「では、飼育係が来るまで御くつろぎを。」
「待って。」
うやうやしく畏まって下がろうとするダス・ライヒを呼び止める。
「何か?」
「貴方は私を抱かないの?」

「飼育される立場の姫とちがってこちらは忙しくてね、どうしてもして欲しいと言うのなら考えても良いですが…」

ファニーの疼きを見透かし、ダス・ライヒはファニーに背を向け出口に足を進める。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す