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おてんば姫、ファニーの冒険
官能リレー小説 - ファンタジー系

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おてんば姫、ファニーの冒険 230

絶頂と同時に膣全体が収縮し、ベルゼビュート方も最後を迎える。
筒先から放出される精液は子宮内を満たし、卵管をも犯していく。
卵管の中には成熟した卵子が今か今かと出番をまっていた。
人とは比べ物にならないほど強力な精子が、卵子をつつきまわす。
やがて幸運な精子の一匹が卵子との結合を果たした。

並の女性の卵子なら最上位の魔族の精子には耐え切れずそのまま壊れるが、ファニーの卵子は壊れれず細胞分裂を続けたまま卵管を通っていく。
子宮へたどり着いた受精卵はそのまま着床し、生育を始める。

気がついたらファニーは見たことも無い豪奢な寝室いいた。
モンデール王家はそこそこ富裕な家ではあるが、その王家に生まれたファニーですらみたことないほどだった。
お腹に手を当ててみると平らのままだが、その腹の中に新しい命が芽吹いているのが分かった。
魔物の子を身籠った事も、今のファニーには自然と受け取れるようになっていた。
あの出産の記憶…陣痛と産道を子が通る苦しみの果てに感じた壮絶なまでの快感…
母としての母性だけでなく、その快楽がファニーから妊娠の抵抗を奪ったのかもしれない。
そんな命育まれる子宮の感覚と共にファニーが今感じているのが…躯の奥底から溢れ出してくる強烈な疼きであった。
久々に味わう魔物のペ○スは、ファニーに今一度性の快楽を思い出させ、更にペ○スを求め躯が強烈に疼いていた。

あの快楽を前に、おぞましさや汚らわしさも今のファニーには感じなくなっていた。
自然と漏れる熱い吐息…全身が快楽を求めて熱を帯びてくるのが自分でも解った。
もし、ベッドの脇の人の気配に気付かなければ、ファニーはそのまま自慰に浸っていただろう…
ファニーは人の気配のする方に顔だけを向ける。
「ふふ…お目覚めですかファニー姫…」
「…ダス…ライヒ…」
ファニーはその人物を確認しても表情を変えない。
いや、むしろ変えるのが億劫だったと言うのが正しい。

「ご機嫌はいかがですかな、姫…」
「ええ、お陰様で…すこぶるいいわ…」
彼の言葉に上辺だけで返すファニー。
「ベルゼビュート総督より、ファニー姫には『雌姫』として生活して頂くようにとの仰せがありました…」
「雌姫?…」
ファニーは疑問をぶつけつつも、そう内容が自分の想像と互わない気はしていた。
「はい、雌姫とは我々が『種付け雌』と呼ぶ者の最高位に属するものの名です…」
ダス・ライヒはそう言い説明を始める。

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