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光闇戦争
官能リレー小説 - ファンタジー系

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光闇戦争 3

オークは邪神が作りだした魔物だ。
しかし、下っ端すぎるせいかあまり揉め事は起こさない。ここ最近は少人数でコミュニティの様な物を作り、盗賊の様な事を行う位だ。
魔物なので人間よりもパワーがあるが、対策は容易といった感じだ。
「とりあえずは行ってみるか…」
他にやりやすそうな依頼も無かったので、レストはその依頼を受ける事にした。

目的の洞窟はかなり町から離れていた。意図的にそこを目指さない限りは洞窟がある事にすら気付かないだろう。
それくらい入り組んでいて、遠い。
「わざわざこんな依頼を出す必要があるとは思えんが」
そんな事を愚痴りながらも洞窟前で待機をする。
オーク族特有の臭いがしてきた。魔物独特の禍々しく嫌な臭いだ、これでは人間が彼等と敵対するのも無理はない。
洞窟前には焚き火の形跡がある。それから装備品らしき斧が並んでいるが、どれも薄汚れていて形も歪だ。
それでもオークはパワーがあるから驚異だ。これの直撃を受けたらひとたまりもない。

オーク達は洞窟から出てこなかった。中には暮らせるだけのものがあるとはいえ全く出入りがないのは奇妙に思えた。
斧が置かれているから中に誰か居るのは確かだ。魔族の臭いもまだする。
レストは相手を刺激しないように注意を払いながら、洞窟を覗く。
どこかで強奪してきたらしき木箱がいくつか見えるだけで動くものは見当たらない。まだ奥に行かなければ駄目なようだった。
奥に行くと異様な臭いがしてきた。単なる魔族独特の異臭ではない、生臭い匂いだった。
それもかなりの濃度だ。息苦しさすらも感じてくるほどだ。
レストは足を進めた。ガスの様な物でも溜まっていて窒息する可能性も無いわけではなかったが、手元の検査キットに変化は見られない…。

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