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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 160

「ッ!?」

その言葉にオレは驚いて後ろに飛びのき、戦闘体勢をとる。
さっきから驚かされたばかりだが、早くここから出て行けというメッセージのつもりだったのか?
いや、それにしてはさっきまでの態度はいったい・・・?
いろんな考えが頭の中でぐるぐる回る。
しかし今警戒すべきは目の前の女が何をしてくるかだ。
オレはいつ何をされてもいいように、思考を戦闘モードに切り替え、ソウルイーターを注視する。

「・・・驚いた。あなた、まさか私にエナジードレインされていることに気づいていないの?
 生命力がすごいのか、鈍感なだけなのか・・・」

警戒態勢を取るオレに、ソウルイーターは驚き半分、あきれ半分といった表情でそう言った。

「じゃあ教えてくれないか?アンタはどんな魔物で、なんでオレはアンタに殺されそうになっているのかを。
 細かく親切丁寧に、な!」
「言ったでしょう?私はエネルギー生命体のソウルイーター。
 その名のとおり、私は周囲の生物から生命エネルギーを吸い取って活動しているのよ。
 感じない?自分の身体が妙にだるくなっているのを」

驚いたオレは思わず自分の手を見、身体の変調を確かめる。
幸いまだ異常は見受けられない。
さっき言ってた『殺しかねない』ってのはそういう意味か!?

「ここで動けなくなることはすなわち死ぬことを意味する。
 それこそが最下層が危険エリアに指定されている理由であり、私が1人でこのエリアに住み着いている理由よ。
 さぁ、わかったらもう帰りなさい。早く帰らないとどんどん体力を消耗して動けなくなるわよ?」
「な、何言ってやがる!?だったらオレからエネルギーを吸うんじゃねえっ!?」
「あいにくとこれは能力じゃなくて生態。
 あなたたちの感覚で言えば呼吸と同じものなのよ。
 私にできることと言えば、複数いる中から吸い取る相手を選ぶことくらいかしらね?」

わかったらさっさと戻れとばかりに来た道を譲るソウルイーター。
くそっ、人のこと格下の魔物だと思ってやがるな!?
将軍クラスの魔物や反対派の魔物すべてをも手篭めにしたオレの精力を・・・なめるなぁッ!
オレは景気づけに持ってきた薬草を口の中に放り込むと、心配無用とばかりにその場にドスンと座り込んだ。

「あいにくとオレは体力に自信があってね。
 おまえにどのくらいエネルギーを吸われようと、屁でもねえっ。
 さぁ、話を続けようぜ!」

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