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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 161


死んでも動かないと言わんばかりの態度に、ソウルイーターは心底驚いた様子で怒鳴り始めた。

「なっ・・・何やってるの!?その辺に並べられていたキノコを見なかったの!?
 あれが私に食べられた生き物の末路。
 光苔のような繁殖力や生命力の高いものは何とか維持できてるけど・・・。
 あなたも光苔と同じタイプとは限らないのよ!?命が惜しくないの!?」
「言ったろ。オレは無数の魔物の英雄の屍から作られた魔物だって。
 それに反対派の将軍3人を黙らせるだけの実力もある!
 オレがしぶとい、いい証明になるだろ?」
「・・・っ」

オレが余裕の笑みで反論すると。ソウルイーターは言葉に詰まったのか、急に黙りこくる。
これでようやく話を聞くことができるかな?
そう思ったそのときだ。

ゴウッ!

「!?」

突如ソウルイーターから黒い疾風がほとばしり、オレの身体を突き抜ける。
その瞬間、くらりと急にめまいを覚える。

(な、何だ急に?まるで力を吸い取られたような・・・ま、まさかっ!?)

オレが自身に起きた異常に、あわてて原因と思わしきものに目を向けると。
そこにはうつむいたままソウルイーターが幽鬼のように立っていた。

「・・・いいわ。今まではあなたを思って、吸う量を抑えるように意識していたけど・・・。
 そこまで言うならちょっとだけテストしてあげる。
 何の制約もないこの状況下で、どれくらいあなたが耐えられるかを、ね!」

・・・あかん。どうやらオレに頑固さに、ソウルイーターが怒ってしまったようだ。
かと言ってこの場で逃げるわけにもいかんし。
オレは彼女を怒らせたことを反省しつつ、彼女のテストを受けることにした。
おそらくオレをビビらせて追い払おうという彼女の思惑に・・・。

「・・・・・・」
「・・・・・・っ」

重苦しい沈黙がその場を支配する。
ただ黙っているだけなのに、身体がだるく、全身に寒気が走る。
何よりもすごいのはこの圧迫感だ。
おそらく早くここから追い出すためであろう演出が、オレの本能を刺激してこの場から動かそうとしている。
だがわかっていれば耐えられないほどではない。
オレは挑発の意味もこめてにやりと不敵な笑みをソウルイーターに向けてやった。

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