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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 159


「あ、ああ。悪かったな。オレの名前はラグ。
 最近ここの住人になった魔物だよ。
 今日はアンタに聞きたいことがあってここに来たんだ」
「・・・そんなことのためにわざわざこの最下層に?
 あなた、ここがどんなところか知ってて来たの?」

オレの言葉にソウルイーターはあきれたように言った。
正直、こういう態度をされるとカチンと来る。
こっちはあの何を考えているかわからない、性悪女(カグラ)対策に奔走してるのに。

「あなた、いったい何を調べているの?
 たいていのことなら内区でも十分調べられるでしょう?
 それともここがなぜ危険か言われているのか知らないで来たの?」

矢継ぎ早に質問してくるソウルイーター。
その様子からは何かあせっているようにも見える。
とにかく一度すべてを話したほうがいいだろうな。
オレはそう判断すると、ソウルイーターに事のあらましをかいつまんで説明してやった。
ソウルイーターはオレの説明を黙って聞いていたが・・・。
説明が終わると、彼女はため息を軽くついた。

「ふう・・・そうなの。私がここにいる間、カグラがあなたを・・・」
「ああ。表面上はオレの好きにさせているみたいだったけど、何かをたくらんでいるように思えたぜ。
 オレはアイツが何を考えてるのか知りたくてここに来たんだ。
 上(内区)の連中にも聞いてみたが、魔王代行になった大まかな経緯しか知らないみたいだったからな」
「それは仕方ないわ。彼女のことを知っているのはこのあの大戦を生き抜いたほんの一部。
 愚者の迷宮の中でもわずかしかいないもの」
「じゃあ、アンタは知っているのか?あの女のことを」
「内区の人たちよりは、ね。 でもそれを話すのは明日にしましょう。
 今日のところはもう帰りなさい」
「なっ!?ここまで来といておあずけかよ!?もったいぶらないで、今教えてくれ!」

憤慨するオレにソウルイーターは苦笑を浮かべた。
まるで親が子供をたしなめるような、妙にムカつく表情で。
「そうしてあげたいけど、あなたはここにずいぶんといすぎたわ。
 これ以上いると身体によくない影響が出てくるわよ?」
「・・・?何だよ、それ。ここには毒か何か撒き散らしてるってのか?」
「毒よりもっとタチの悪いものよ」

ソウルイーターはそう言っていったん言葉を切ると、この最下層に存在する危険物の正体を明かした。

「これ以上あなたがここにいると、私があなたを殺してしまいかねないのよ」

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