風紀委員Girls! 776
報告は帰ってからすればいいよね…
まあ報告するだけのことが出来たらの話しだけど…
「明日香とは子供の時からの?…」
三人の背中が小さくなったところで美菜子は話し始める。
「はい…アイツとはほんとオムツをしている頃からの付き合いです…腐れ縁ってやつですかね;…」
眉をしかめながらも、脩は嬉しそうに応えた…
「明日香が襲われた話を聞いてどう思った?」
「最初は冗談かと思いました。でも、家族、特にお姉さんがひどく動揺してて…幼馴染として何もできなかったこと、とても後悔してます」
「妊娠とかしてなくてよかった。ついこの間、私の親友も同じことをされて」
「聞きました。黒獅子の奴の…」
美菜子も、桃子のこともあったが次第に脩と真剣に向き合って話していた。
脩のことを一人の男として意識しながら。
「やっぱり男って…そういうことしたくなるものなの?…」
こういうことが続くと、残念なから男は皆そうなの?…と、信じられなくもなったりした…
「そんなこと無いです!…俺は嫌がる子を無理矢理だなんてことは絶対にしません!…」
今までに無く強い口調で言う脩に、美菜子はなんだか“男”を感じてしまう…
「男らしいね。そういう子は好きだよ」
「は、はい…!」
美菜子がにこやかに言うと、脩も笑顔になる。
「是非…今度は」
「連絡先教えてあげる。君のこと、もっと知りたいかも」
「ありがとうございます!」
「それと…敬語は使わなくていいよ…ヤリ終わった後にいきなりタメ語になる男って興ざめしちゃうから…」
「うわぁ;…あっ、はい…」
赤くなる脩を見て、美菜子はクスッと笑う。
「“男らしい”ってよりか…まだ“少年”かしら?…」
本当は“童貞”?…と聞きたいところではあったが、さすがにそれは憚られた。