風紀委員Girls! 533
「アンタが悪い男じゃないのはなんとなくわかる。あの子は思った以上に繊細な子だから、もっと大切に扱うべきだよ」
「そうか…」
「2人のこと、アンタが思っている以上にみんな応援してるんだから、今度泣かせたら承知しないよ!」
「お、おう…」
佳奈は旬に背を向けてその場を後にする。
そんな佳奈の背中が見えなくなった所で、旬はそっと立ち上がった…
脳裏には“黒のレース”が焼き付いて離れてはいなかった;…
“何だって黒のレースなんだよ;…”
これが女子高生らしいプリント柄であったり、せめて無地のパンティーであればこんなにはならなかったんだ;…
旬はポケットに手を突っ込み、その興奮を握りしめた…
そこはまだ恥ずかしいことに興奮して収まる気配がなかった。
一刻も早く家に帰って自分でするしかないな、旬はそう思いながら立ち上がり、歩き出した。
なんとか家までたどり着き、きちんと処理?はできた。
しかしその日はいつになく気分が悪く、旬は舞に申し訳ない気持ちのまま眠りにつくのだった。
旬からの何度かのメールは、舞は無視した。
桃子が言っていたように、あの位の年齢の男子は皆、旬と同じようなものだということは分かったが、それでもどうしても納得がいかなかった。
力づくで女に君臨しようとするなんて最低だよ…
旬だって同じような目に合えば、きっと私の気持ちも分かってくれると思うんだけど…
しばらくメールを無視し続けると、携帯の反応もなくなる。
部屋の中は静けさに包まれた。
「旬……旬のバカ…」
出てくる言葉はそればかり。
先ほどの出来事が未だにトラウマだった。
舞はふと、手をスカートの中に潜り込ませてみた。
「……!!!」
…あまり信じたくない状態だった。
旬に迫られて、自分のそこが濡れていただなんて…