風紀委員Girls! 526
これじゃあ夏織に聞いたノブアキとは大違いだと思ってしまう…
旬は自分のことばかりで、私のことなんて全然考えてはくれてないようにしか思えない…
迫り来る旬の股間が押し付けられ、ソレが興奮しているのが分かった。
舞は泣きじゃくりながらも、ソレに向け膝で姪一派に蹴り上げていた…
「うおわっ!」
舞の反撃に旬は腰を引いて、蹴られた股間を押さえる。
「なんだよ舞…俺のこと…」
「そんな場も時間もわきまえない奴なんて、大っ嫌い!!」
舞は瞳に涙を溜めて、その場から走り去っていく。
「舞!?」
旬は後を追いかけようとしたが、もう遅かった…
旬は舞の涙に動揺するものの、蹴り上げられた場所が場所だけに、地面にはいつくばるようにして悶絶してしまう…
この強烈な痛みは、全体男にしか分からないよ;…
「舞…ごめん…」
旬は堪えながらも小さく呟く。
確かに自分は、こないだと同じようにすれば舞もその気になり、公衆トイレででもまた出来ると思ってやって来たのは間違い無かったのだ…
…嫌になった。
アイツのあからさまな態度も、行為も。
それに、こんなことしか出来ない自分も。
舞はそんな気持ちに陥りながら旬の姿が見えなくなるまで走り続けた。
「バカ、バカ…旬のバカ…」
いつの間にか家の近くまで来ていた。
「舞…どうしたの?」
「…?」
その声に驚いて舞が顔を上げると…そこにいたのは自宅療養中でまだ学校を休んでいる桃子だった。
「桃子こそどうしたのぉ?!…」
家の前で待っていた桃子に驚かずにはいられない…
「舞に報告があって待ってたんだよ…」
「報告…?」
舞は涙を拭いながら、キョトンとした顔をしてしまう…
「大丈夫…?それどころじゃないって顔してるけど…」
桃子はそんな舞にハンカチを差し出す。