風紀委員Girls! 525
「よう、どうしたんだ元気ないぞ」
「ひああああっ!?」
後ろから不意に声をかけられ、舞は思わず甲高い悲鳴のような声をあげてしまう。
「おい、誰かに聞かれたらどうするんだよ」
「…あんたってどうしてこう神出鬼没なのよ…」
「…俺はモンスターかよ」
「待ってるなら待ってるって、メールくれればいいじゃない…」
舞は脹れ面を作り睨みつける。
「ただ来ただけだからよ…そんなことでいちいちメールしてたら迷惑だろ…」
旬は舞の顔に近すぎ、オデコ同士を合わせる。
旬の顔が近づき、舞の心の動揺が一気に強まる。
「何よ…」
「何って…俺ら、付き合ってるのに進んでそうにないって思われてるからさ…」
「だ、誰から言われたのよ…」
舞はドキドキし過ぎて、旬の顔さえまともに見られなくなってしまう。
「俺の周りの奴は皆言ってるさ…俺が童貞卒業したのだって、なんか信じて貰えないんだぜ…」
旬は唇を伸ばし、舞にキスを求めてくる。
「やだぁ…そんなこと言われたって、どうすればいいのよ?…」
「だからよぉ、お前とラブラブのところ、皆に見せ着けてやろうと思ってよ…」
「見せ付けるって…そんなの恥ずかしいよぉ…」
舞はじりじり近づく旬の顔を手で弱々しく制しながら後ろに下がる。
旬とそれ以上のことはやっている。でも、未だに自分から積極的にしていくのには抵抗がある。
かといって、旬がガンガン攻め入ってくると、腰が引ける。
「やだ、やだ、やだぁ…」
舞は幼い子供のように泣き出してしまった。