風紀委員Girls! 430
「ありがとう美菜…、そんな時もあったけど、もう大丈夫だから…」
パンツを掃こうと背を向ける、旬の小さなお尻を眺めながら舞は言った…
「なんだか妬けちゃうけど、それなら安心したよ;…」
「うん…また何か不安なことがあったら美菜に一番に相談するよ…」
「まあ今回のことは丸く収まったって訳ねぇ。それなら、これから真里菜の家に行くんだけど舞も来ない?…ユリナが帰って来てるらしいんだよねぇ〜、あっよかったら滝谷くんも一緒にどう?…」
「へぇ、真里菜の家に?」
「そうなのー、アリシアも一緒にいるよー」
電話口から『私、おまけみたいですね』なんてやさぐれ気味のアリシアの声がする。
「だって、旬」
「何が?」
「真里菜の家に遊びに行かないって。ユリナさんたちお姉さんも揃ってるらしいよ」
「ゆ、ユリナ…」
マ、マジかよ;…
焦る表情が浮かんでいるのは自分でも分かった。
もし背中を向けてなかったら、舞にこの動揺を読み取られていたかもしれなかった;。
「この前のお礼もあるし…旬も行くでしょ?」
「うぇっ;…あ、だって男1人だしよ;…」
「さっき見たじゃない…、多分お姉さんの彼氏…春日粋さんも来るんじゃない?…」
「あ、アイツが…」
「失礼でしょ、年上じゃない」
舞は旬の額に手刀を入れる。
「俺は別にいいかな…舞たちで楽しんでくればいいだろ…他に来る奴も居そうだし、俺はばあちゃんを一人にしちゃいけないしね…」
旬は苦し紛れながらも真っ当な言い訳をするが…
「ああ、お婆さんのことなら真里菜の家に行く前に寄っていけばいいはぁ、真里菜の家は旬の家から近いから…」
「ぅえ;…そうなのか?…」
「うん。旬の家からも見えるんじゃないかな?…岡の上だから…」
「あの岡の上の住人かよ…金持ち連中しか住めない一等地だぜ…」