風紀委員Girls! 431
旬が険しそうな顔をする。
やっぱり、黒獅子の男子は上流の人間を敵視してるのかな…舞は少し不安を覚える。
「そんな目で見ないで。真里菜だって、お姉さんたちだって、人には言えない苦労があったのよ」
「あ、ああ…すまん」
「で、どうする?旬は一緒に行く?」
「まあ…舞に任せるよ」
「それじゃあ決まりねぇ!私お婆さんの夕飯こしらえるね」
「おい夕飯って…お前そんな遅くまで友達ん家に行ってるつもりかよ?!…」
「まあどうなるか分からないし、遅くなったらお婆さん、お腹空かせて可哀相じゃない…」
「舞;…何か勘違いしてるみたいだけど、うちの婆ちゃん別に何も出来ない訳じゃないぜ」
「へぇ?…そうなの?…」
「ああ、時々腰痛で入院すっけど、三度三度の俺の飯は、毎日婆ちゃんが作ってるんだぜ。」
「そうなの…」
度々通院でいないのは病気なのではと心配だったので、舞は旬の言葉に驚く。
「それじゃ、お婆さんは健康には問題ないわけだ」
「ああ、全くな」
「じゃあ、一言告げてから行こうかぁ!」
「お、おう…」
舞に押し切られる感じで、旬は渋々ズボンを掃く…
パンティーしか脱いではいなかった舞は先に身支度も終わり、旬の身体をニヤケながら見ていた。
「何だよニヤニヤして…気持ち悪いなぁあ…」
「へぇへぇ…旬の身体って、狩猟動物みたいだよね…」
「狩猟動物?…」
「そう、彪やジャガーみたいにしなやかだよ…」
「彪やジャガー?…そんならもう一度、舞を食っちゃおうかなぁぁ?」
「きゃー、旬にまた食べられちゃう」
「全く…そう言う舞は子猫か野ウサギか?」
「ふふふ、可愛いってこと?」
「行かなくていいのか?」
「…もう」
目的地に向かい歩く舞と旬。
途中で美菜子とアリシアとも合流する。