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もうじき
官能リレー小説 - 人妻/熟女

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もうじき 5

他の宿泊客はいないと言っていた。
夕食のときにも他の客はいなかった。
香織かその娘の智美、あとは後から起きてきた綾香か。
(誰だろう?)
男湯に誰かいるとは気づいていないのか、それともいるのがわかっていて挑発しているのか。
香織は未亡人だと綾香から聞いている。
両親から受け継いで民宿を経営していた香織と旅行に来た大学生が結婚したが、智美が八歳のときに交通事故で亡くなり、未亡人になったという。
香織の大人の慎ましやかな雰囲気から考えると、まだ若い智美が欲求不満をひそかに解消しているのではないか。
「もう、だめぇ、ああぁっ!」
緊張しながら、湯につかってのぼせてきてはいるが、ここにいるのに気づかれたらまずいとじっとしている。
ひときわ甲高いよがり声が響いた。
あとは乱れた息づかいがわずかに続いて聞こえてくる。
どうやら達したらしい。
洩れ聞こえてきた艶かしい声を聞いて、湯の中で分身がむくむくと勃起してしまっている。
どんな姿で、どんな表情をして、すぐ近くのしきりの向こう側でいるのか、オナニーで達してしどけない姿で絶頂の余韻に身をゆだねているのを想像してしまった。
脱衣場と洗い場は男女で別れている。
だが、屋根つきの岩風呂はかなり広めで、男湯と女湯は丁度真ん中あたりにある大岩があるだけで、岩の後ろ側のかなり狭い場所を回り込めばつながっている。
もともとは混浴だった露天風呂を、洗い場と脱衣所で分けてあるのだった。
岩をよじのぼるか、裏側を岩に肌をこすってすり傷を作らないように慎重に隙間を通れば混浴とかわらない。
(行ってみるか……)
湯けむりではっきり見えないかもしれない、月と星の光だけで露天風呂は薄暗い。
気づかれたら綾香だと思った言い訳まで考えて、大岩のそばまで行ってみる。
(僕は何をしようとしてるんだ)
内なる衝動に従ってそこまできて、ためらう。夜ごとこうして客の男を誘い、深夜の露天風呂で淫蕩なひとときをすごす。そんなことが実際にあるのか。
(痴漢の気持ちはこんな気持ちなんだろうな、きっと……)
物音を立てないようにゆっくりと移動して湯から上がり、脱衣所で浴衣を着る。はちあわせしないか緊張しながら民宿の建物に続く通路を通り、客室に戻った。
勃起したまま、胸を高鳴らせて。
蒲団では愛人の綾香が全裸のままでぐっすりと眠っている。乳房を揉んでみたが、目をさまさない。彼女も山奥の民宿までの長距離ドライブで疲れたのだろう。
露天風呂にいたのは綾香ではないようだ。
(こんなに興奮するなんて、まるでやりたい盛りのガキに戻ったみたいだ)
綾香の隣に寝そべり天井の板の木目を見つめて、畳の匂いをかいでいると、綾香の寝息も子守唄のように感じる。
眠気を感じて気がついたときには、勃起したまま朝まで眠っていた。

第二章 巫女の恵美

心地よい朝の目ざめだった。
朝勃ちしたものを、愛人にたっぷりしゃぶられながら目をさましたのだ。
「おはよう、先生」
「綾香、朝から何を……」
「昨日の夜、先生も私のオマタを舐めたじゃない。じっとしていて下さい」
「ああ、綾香っ……」
朝から男の随喜の汁を、ぷるっと柔らかな唇とくわえ込んだ口内で舌先を巧みに使い、綾香は搾り取った。
腰を震わせて射精したあと「先生もまだまだ若いわ、大変ね」と綾香に陰茎や玉袋を撫でられて言われて、照れくさかった。
昨夜の露天風呂で聞いた艶やかな声を目を閉じているうちに思い出して、すぐに射精してしまったのは綾香には黙っておいた。
遅めの朝食ということで、目玉焼きに焼いた鮭の切り身と味噌汁というシンプルな和食の朝食を食べた。
綾香は午後から、ふもとの町に仕事で連絡しておきたいことがあるのを思い出したので料理長の智美と出かけることになった。そこで一人で民宿の周辺を散策して夕方まで、時間をつぶすことにした。河原から少し上流に小さな滝があると智美に教えてもらった。
「滝にお祈りすると子宝に恵まれるって聞いたことあるけどね」
智美はにこっと笑って、手書きで滝までの地図を書いてくれた。
民宿では食材など、片道一時間半ほどかけてふもとの町まで仕入れに行くらしい。
「いってきます」
「先生、綾香姉をかりていくね」
二人を女将の香織と一緒に見おくると、女将の香織は民宿の空き部屋や露天風呂の清掃があるらしく、あまり話さずに仕事に戻った。
忙しい時期は母娘二人では手が足りないので、他に従業員がいるが、それ以外は二人でやっているそうだ。
(やっぱり、娘の智美だったのかな)

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