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先祖がえり
官能リレー小説 - ハーレム

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先祖がえり 71

そういう目線を送ると目をそらしてしまった。もう千恵を助ける者は居なくなった。

「・・・千恵さん?」

「は、はいっ!!わ、私が部屋に入って怠けていたせいで・・・亜紀ちゃんが私を呼びに来た時にはもう時間が無くなっていまして・・・」

「・・・そうですか・・・」

そう言って下を向く加奈。千恵は加奈に何を言われるか分からず気が気でない。


そしてしばらくの後

「・・・千恵さん、今回は遅れてしまいましたが次は遅れないようにしてくださいね?」

顔をあげて千恵に話す加奈。千恵は今回はなんとか許してもらえたと分かり

「は、はいっ!!肝に銘じておきます!!」

そう言って頭をペコペコと下げる。

それを見た加奈は

「はい。それではみなさん。説明をしますね?」

いつものニコニコとした顔に戻り説明を始める。

亜紀がチラリと隣りを見ると、そこには放心状態の千恵がたたずんでいた・・・




「・・・以上が私たちメイドの仕事になります。基本的にはご主人様の身の回りのお世話ですね。」

日常の仕事、つまり炊事や洗濯、掃除に至るまでの説明を終える加奈。

「えっと、亜紀さんは家事が得意なようなので、この後はこのまま食事の準備をして頂けますか?美咲さんは真由さん、静香さん、それから千恵さんにその他の家事を詳しく説明してあげてください。」

「はい、加奈様。・・・ところで、加奈様は?」

「私はご主人様の部屋に向かいます。食事の準備がもうすぐ出来ることを伝えてきますので。」

「なるほど。分かりました。」

「ええ。亜紀さん?あなたの料理をご主人様が召し上がるのです。 ・・・分かりますね?」

「え?・・・あ、はい!!全身全霊をもって準備いたします!!」

自分の料理を狐太郎が食べることを理解して、腕によりをかける亜紀。

「お願いします。大体のもの・・・あと、いなり寿司も出来ておりますので、その他のものをお願いします。では、美咲さん。お願いしますね。」

「はい。では、あなた達、こちらへ。」

そう言って別れていくメイド達。亜紀はそのまま食堂の厨房へと向かって行った。



加奈が部屋を出たことを確認すると

「・・・ふぅ。千恵さん、大丈夫?」

美咲が千恵を心配して声をかける。

「は、はい・・・美咲様・・・」

まだ少し元気がないが返事をする千恵。他の真由と静香の二人も心配そうだ。

「そう・・・ならいいけど。でもなんで加奈様を怒らせるようなことをしたの?」

美咲は不思議でならない。遅れたら加奈が怒ると分かりきっていることのはずだ。

「それが・・・私かなりのめんどくさがりで・・・掃除とかも苦手で・・・」

少し照れくさそうに話す千恵。その様子に美咲は一つ溜息をついて

「はぁ・・・じゃあまずは掃除の説明からね。でもこれで分かったでしょ?絶対に加奈様に逆らうようなことがあってはいけないわ。」

加奈はものすごく優しい。それは狐太郎への接し方を見れば一目瞭然だが、怒った時の恐ろしさゆえに彼女の部下たちは加奈を恐れ絶対に逆らおうとしない。

加奈自身は気づいてないだろうが・・・

「はい・・・加奈様は普段はあんなに丁寧でお優しい方なのに・・・怒るとあんなにも・・・」

「ええ。・・・あ、思いだしたわ。あなた達、明日からは絶対に早起きをしなさい。でないと・・・」

「は、早起き・・・ですか?」

突然のことに目をパチパチさせる千恵。真由も静香も同じ様子だ。

「そうよ。恥ずかしいけど、私は朝が苦手で・・・今日も加奈様に怒られたわ。」

「そ、そうだったのですか・・・」

納得した様子の3人。

「だから、亜紀さんはしっかりしてるでしょうから大丈夫でしょうけど・・・特に千恵さん。気をつけてね?」

「はい。分かりました。」

その日、千恵の目覚ましが一つ増えた。




一方狐太郎の部屋に向かった加奈

「・・・(コンコン) 失礼します・・・ご主人様、留美様?」

ノックをしたが返事がない。少し変に思った加奈がゆっくりと扉を開けると


「?!  る、留美様?!どうされたのですか?!」

全裸の留美が狐太郎のベットの上で気絶しているではないか。狐太郎はその胸の中で眠っているが・・・

しかも辺り一面が真っ白である。ほのかに母乳の匂いがするのはそのせいだろうか。

加奈は慌てて留美の元へ近づき、彼女の肩を揺さぶる。

「留美様、留美様!!お気づきになってください!!」

声をかける加奈。すると留美はゆっくりとその目を開き

「・・・ふぁ・・・ここ・・・は?」

そう言って起きる留美。最初こそボーっとしていたが、段々と覚醒してきたのか加奈の姿を捉えると

「あ、加奈ちゃん・・・」

しっかりと声に出す。その声でひとまずは安心したのか

「留美様・・・これは・・・」

留美に直接事の顛末を聞く加奈。

すると留美は思い出したように

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