女学園の王子様 5
茜は歩の胸を直視しタブレットで撮影する。
「……ここまで爆乳なんて」
「……茜、仕方ないわよ、彼女はコレもあるから」
レナは背後から歩のスカートを捲りあげた瞬間に茜は驚く。
「両性具有の子はデカパイって本当なんだ」
「……あの恥ずかしいのですが先輩ぅ」
「レナ先輩っ止めなかったのですか!」
「無理よ、理事長漸く死んだ姉さんの遺児を引き取れたもん……」
「……なるほどスキンシップね」
あれでスキンシップですか!ツッコミ所であるが歩は心の中でシャウトする。
「あっ、私婚約者居るけど溜まり易いからよろしくね!」
「私はそのクンニで……その婚約者と中々上手くいかずに」
背後から声がして歩は驚く。
「中学三年生の細川 久美です」
少々地味で暗い……後で知ったのだがどうも成り金で場馴れしてない上に学力も怪しくナーバス状態と言う事だ。
「細川先輩も大変だからね……歩ちゃん」
「……」
この分だとキャラバンでまだ園児を相手をした方がいいかもしれないと思い始める。
「高等部の二人は……帰省中なので、あたしがこの部屋の責任者になります」
「はい」
「……今までは甘えられなかったけど、これからは出来るのですよ……」
レナもまた天涯孤独に近かっただけに歩の辛さは分かる。
数分後には荷解きして中学の教材を確認する。私物で持って来た参考書を見てレナは驚く……明らかにレベルが高いのだ。
「(なるほど入試無しでも価値があると言う事ですね)」
敢えてこの学園に通わせたい理事長や保護者の意図を組んだレナはため息をつく。そりゃあ歩を預けた児童養護施設を支援しても安い。
「所で初体験相手って?」
「うん、その……年の差がかなり離れているから」
「問題ありませんよ」
歩は初体験の経緯を話した。
「あの楠瀬を腰抜かせる程の名器なのですね」
「って言うか楠瀬先輩の場合全体がク○ちゃんだし」
久美も少しばかり淫核が大きいので分かる……。
「供御飯さんと結婚するの?」
「分からない、ただあの時は下の子を性的対象に意識初めて……だから先に」
「……年齢差があっても子供産めばこの国は黙るのですよ……結婚するかどうかもこの学園に通う間に考えても遅くはないです」
レナの言葉は優しさがあった。
『そうか……』
「彼女の童貞奪ってごめんね……櫟家の事も考えずに」
『大丈夫だ、櫟家は彼女を戦略結婚の道具にさせない、私が当主の間に歩の居場所を作ってやりたい』
「居場所ね……どうして出来なかったんだろう、あの時」
『……あのペテン師の原因だ』
「とは言え、逃亡先の外国で強盗殺人……被疑者死亡も証拠各種揃っているから救いようあったわね」
理事長はスマホにて当時の事を思い出して言う。
あの事件は投資家や名家も何処も騙された……だから彼が逃亡先での殺害されたのは何処かの家の者が殺人を依頼したと言う噂もある。
『……頼む、足りない分はまた言ってくれ』
「いいわよ、六年間の授業料に寮費用に修学旅行費用まで出して……後はこっちが負担するから」
理事長は思う……あの子は社会に出たがっている。
学生寮にはキッチンもあるが食堂も完備されている。そして名家の娘と言えとも料理が出来る事は当たり前である……嫁ぎ遅れを生じない為に、学園内の道路に面する位置にスーパーマーケットが置かれているのも自炊も勉強の一つとして考えている理事長の意向が強い、何よりも付近の住民にとってもプラスになる。
「まだ歩ちゃんは学食利用できないから自炊しちゃおう」
夕刻、茜の言葉に歩がビックリする。