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女学園の王子様
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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女学園の王子様 4

「王子様?」
「この学園は建前上異性との交際は認めてないの……ただし婚約者なら例外、だけどお年頃だからみんな性欲が強いしストレスが溜まる。他の所じゃ敬遠する両性具有症候群の生徒をバンバン受け入れているのは」
「!」
「合法的に相手を確保する……う〜んこの背丈ならおねーさん幾らでも鳴かされてもいいわぁ」
「総長はロリショタ属性二刀流って言う事で貴方の様な両性具有の子は今すぐにも食べたい訳です」
プリントを挟むバインダーで頭部を叩いた学生が呆れつつも歩に制服と下着一式がセットされた箱を渡す。
「申し遅れました、副長兼高等部会長の滝沢 レナです。櫟さんの事情は既に把握してます。こんな変な学校ですが慣れたら楽しいですよ」
「「れなちゃんそれひどぃい!」」
理事長と留美子が同時に言うも彼女は歩の髪をセットする。
「はい……えぅと、どうして男性の制服に」
「それは私も王子様の一人である事とパンツスタイル制服の方が似合うと言う事で……はぁ」
レナはキリッとしておりセミショートの髪形から見ても男装になる“パンツスタイル”が似合う……何よりも胸が控え目なので尚更だ。
「ほら……」
スラックスを脱ぐとデロっとした肉棒を抑えているパンツが見えた。
「私も“望まずに産れた子”で、双方の実家の損得勘定でここに放り込まれましたから」
「本当に杜撰みきっていて、髪の毛もぼさぼさ……酷かったのなんの……」
理事長は風呂上りでバスタオルのみで当時の事を思い出した。既に性交経験があったが最悪の形であり両親の実家同士の責任転嫁ぷりは理事長すら呆れた程だ。
何よりも顧問弁護士であった幼馴染が激昂し、あっという間にレナを双方の実家から引き離した、応じなければ未成年者性的虐待で刑事告訴すると言う脅迫に近い事をやったらしく弁護士協会からお叱りを受けたらしい……当初は無表情であった彼女も周囲の手助けにより本来の年頃の少女らしさを取り戻したが両性具有の性欲は収まらなかった。
「……歩さんの胸は羨ましいです」
「そうなの?」
「私なんて控え目ですから……」
遠い眼をしたレナに歩は薄ら笑いをする。



櫻宮学園の制服はブレザータイプでセンスの良さからマニアにも評判が高い……変わっているのは女学園だがパンツタイプの制服も用意されている。スカートだと盗撮被害に遭う事もあり櫻宮学園のパンチラやスカート内側の盗撮写真を取ればその道の猛者と言う事に……無論、性同一障害に誤認される恐れもあるがそれは男性の主観に過ぎない。
最もこの学園も共学化も視野に入れているからパンツスタイルの制服導入が進んだ一幕もある。


「学生寮……ここが六年間過ごす家か」
都会のマンションを思わせる外見だ……一部屋に人数分家具付でTVを兼用するPCはセーフィティシステム完備でネット使い放題。どうも支援している企業の製品実験も兼用しているそうだ。
「教材用タブレットも届いているわね……」
入学祝として個人用机に置かれていた箱に入っていたタブレットを見つめていた歩にレナが言う。因みにユカは感じ過ぎて腰が抜けたので保健室搬送である。
「っもらっていいのですか?」
「うん、卒業後も使えるようにしているのよ……今の理事長の発案でね」
「……」
「理事長も色々とあるからね……」

先程の一幕もストレス故か……歩も分かる気がした。学生寮と言っても普通のマンション同様の間取り……因みに風呂と洗濯スペースは共同であるが私服の量を考えると許容範囲、なお制服やドレス等は専門業者に任せるので問題はないとか。
「ベットと机が一体化タイプなんですね」
寝室部屋に入ると歩がキャラバンで使っていたタイプと同じで制服一式と数枚の私服がかけられるラックがついているロフト式ベット……歩はホッとする。
「あっ、新入生!」
「櫟 歩です」
「あららぎぅて?もしかして……理事長の隠し子!」
「違うわ、彼女の妹さんの遺児で事情で今まで認知されなかっただけ……」
ロフトベットから好奇心旺盛な少女は納得した表情になる。
「あたいは中二の鞍馬 茜、よろしくね」
「はい」
スポーツ系少女らしくロフトベットから飛びおりた。

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