青と白の間で 13
一番気を使うべきは莉花の体。
でも、僕も嬉しかった。
「動くね」
「うん」
ゆっくりと腰を動かす。
僕だって初めてなので、どうすればいいかなんてわからない…それでも、少しずつ動くと、莉花の中がギュッと強く締め付けてくる。
「あ、あんっ」
莉花が小さく叫んだ。
なるべく痛くしないようにしつつも、やはり締め付けのせいで我慢が利かない。
「ん、あはぁあ、りょ、涼ぅ、あああぁ」
莉花が上げる叫びも痛みなのか、快感なのかわからない。
それを和らげたい、そう思って手をつなぎ、もう一度唇を重ねる。
「ん、んっ、んふぅっ」
ギュッと閉じた瞳から、涙がこぼれ続ける。
次第に中を突くピッチが上がっていく。
「ん、んっ、んくっ、んんんぅっう」
莉花が苦しそうに呻く。
体が仰け反りそうになっている。
「はぁ、はぁあ、あぁ、あ、涼、涼…」
「莉花…」
「ん、ぅ、ぁ、あ、涼…好きぃ…」
「僕も、莉花のこと、大好きだよ」
「涼…」
莉花が微笑んだ。
嬉しいと思ったそのとき、僕は限界を感じた。
「く…ああっ!!」
体から力が抜け、一気に何かが放出される。
「あっ、ああーっ!!!!」
莉花も大きく叫んだあと、ぐったりしてしまった。
「はぁ…」
ため息を吐いて、莉花の中にあった自らを引き抜く。
どろりと白い液体が垂れた。
目の前の幼馴染は、ぐったりしつつも幸せそうな顔をしていた。
―莉花は目を覚ましたあと、一言も喋らずシャワーへ直行し、そのまま帰ってしまった。
…え、何か不味かった?
やっぱり不味かった?無理矢理みたいにやって怒らせた?
などと疑心暗鬼に過ごした日曜日が過ぎて、週明け月曜日。
「おはよー、涼ぅ♪」
…何か満面の笑みの莉花さんがおられるんですが。