PiPi's World 投稿小説

戦国奮闘記!!
官能リレー小説 - 時代物

の最初へ
 16
 18
の最後へ

戦国奮闘記!! 18

「あ…ああっ!」
感極まった声を上げながら、僧侶達が同時に射精した。金細工の器具の中で陰茎が震え、白濁液がとめどなく溢れ出す。
それと同時に、僧侶達を包んでいた黒い影が爆発的に広がった。
その漆黒の影はやがて金色の輝きを宿して天高く昇り、雲を突き抜けて消えて行く。
僧侶達は文字通り昇天したのだ。
彼らが逝った先は果たして西方浄土か、それとも地獄か。
いずれにせよ、僧侶達は一切の痕跡を残さず現世から去んだ。

彼らは命と引き換えに、大陸との思わぬ大きな出来事を呼び込むのだが……
それはまだまだ先のことであった。
雲を貫く金色の煌めきを大勢の人々が見上げている。
「あれは…一体?」
誰かが呟いたその言葉に応える者はその場に誰一人としていなかった。まさかあの光の中で素っ裸の僧達が精を迸らせて空高く昇天しているとは、彼等の思い及ぶところではなかった。
それにしても男が生まれにくくなったこの世界で、あれだけ男が集まっていた事が珍しい。
雲の中へ登っていく金色のきらめきを見上げていた多くの人々は天変地異の前触れかと恐れたが、雲の彼方へと消え去った後は何事も起こらなかった。

「何でしょうか?あれは…」
「かなり西の方だな。伊勢か、あるいは大和か…誰か邪法でも使ったのかもしれんな。調べさせよう」

善樹と明日香も、この金色のきらめきを見上げていた。といっても彼らからすれば、濃尾三川どころか鈴鹿の山の向こうと思える遠くで起きた出来事である。
すぐに滝川一美ら数名を呼ぶと、調べておくよう命じた。

「さて善樹、梨香、少し稽古よ」
「「はっ!」」

妙な不安を振り払うには、一心に体を動かすのがいい。
そう考えての明日香の気遣いでもあった。

「さあ、始めましょう」

明日香の合図とともに善樹と梨香は向かい合い、剣を構えた。
「やあっ!」
善樹の剣が勢いよく振り下ろされるが梨香は素早く身をかわし、攻撃を剣で受け止めすらもしなかった。
「はあっ、はあっ!」
善樹はさらに攻撃を繰り出すが、梨香は軽やかな足取りでかわし続ける。
「善樹。力みすぎよ」
明日香が優しくアドバイスを送る。
明日香は善樹の様子がおかしいのに気づいていた。あの奇妙な光の影響ではないかとも考える。

今度は善樹が守り、梨香が攻める番だった。梨香は鋭い剣さばきで善樹に迫る。


,
の最初へ
 16
 18
の最後へ

SNSでこの小説を紹介

時代物の他のリレー小説

こちらから小説を探す