ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 306
「うん、何かな」
「それはですね…」
そう言うと突然、純ちゃんが僕に抱きついてきて
「私に、男を教えてください♪」
耳元で甘く、そう囁いた。
「へ、え?な、何言うのさ純ちゃん…!?」
「これが、私のお願いです♪」
ドキドキ感が、止まらなかった…
誘われるままに、森の中に入っていく…
高い樹木が太陽を隠している為、気温が幾分か低く感じた。
「何処行くんだよ?…」
屋敷のどこか一室でやると思っていた僕は、なんだか意外だった…
「素敵な所があるんですよ〜もうちょっとですから、着いてきて下さいなぁ。」
歩いているうちに屋敷の真裏までやってきた。
裏から見るのは初めてだな、なんて思っていると
「お待たせしました。どうぞ♪」
純ちゃんが指差す方向を見る。
視界が開けた。
周囲を森に囲まれた、エメラルドグリーンに輝く湖。
住宅街のど真ん中で、山奥にいるような気分を味わえた気がした。
「素敵でしょ?〜ここに自由に来れなくなると思うと残念だなあ〜!」
「よく来てたの?」
「はい、皆さんは待機ルームや伊藤さんの家に行ってましたけど、私はここに来てたんですよ〜」
と、服を脱ぎ出す純ちゃん…
「そ、そんな焦んないでも…(僕は逃げたりしませんよ)」
「何言ってるです〜匠さんも泳ぎましょ!」
「え、えっ?泳ぐの?」
「はい、とっても水が綺麗ですから、大丈夫ですよ〜」
純ちゃんはあっという間に下着も外して…
「裸で?」
「はい♪」
満面の笑顔で言う純ちゃん。
…純ちゃん、肌、綺麗だね…透き通るくらいに真っ白だよ…