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格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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格好が・・・ 34

「そうね。コーくんがついてるし…」
水着が透けた一件以来、麗美は水着を着て水に入るのを恐がるようになっていた。それでも水泳の授業には、光平や優奈に励まされながら、何とか出ていたのである。
教室のロッカーから水着を出すと更衣室で着替え、2人は再び『ピュア・ホワイト』に入った。

「麗美先輩…綺麗!」
「光平先輩…カッコイイ!」
麗美と光平のセクシーな姿は、遥たち店のスタッフ、そして、来店していた客たちをも魅了した。
「やっぱ秋山先輩にはかなわねえな!」
修などはそんな感想を漏らした。

話を聞きつけた生徒たちが、麗美目当ての男子、光平目当ての女子といった具合に押し寄せ、『ピュア・ホワイト』は大変な賑わいを見せた。
「水着コンテストを思い出すな」
「うん!」
麗美と光平はすっかり楽しい気分になっていた。

やがて日も暮れ、後夜祭となり、校庭でダンスが始まろうとしていた。参加は個人の自由だが、その多くは、それぞれのイベントの衣装を着た姿で参加しようとしていた。
紗綾香のクラスでは、紗綾香と真美がピーターパン、ウェンディーやティンカーベルなどに扮した者たちが、また、雪乃のクラスでは、雪乃のオデット姫など、『白鳥の湖』でそれぞれ役に扮した者たちが、それぞれの衣装を着た姿でダンスに参加することを考えていた。

遥や泉は、白い水着の姿のままでダンスに出ようと仲間たちに言ったが、ほとんどの者が“恥ずかしい”と言って反対した。それに対して遥は、
「水着じゃなくてコスプレだと思えばいいのよ。私もこの格好で校内を歩いたけど…平気だったわ。それに、外はもう暗いから…余り目立たないわよ」
そう言って、みんなを説得した。
「よし!楽しく最後を締めくくるか。麗美先輩や秋山先輩も…水着でもって一緒に踊るって言ってたし…」
修がそう言うと、みんなは賛成した。

 そうして後夜祭では、雪乃のクラスのオデット姫とかも目を引いたが、やはり泉や遙のクラスの水着が最も目を引いた。
 燃えるキャンプファイヤーに映える白い水着。
 卒アル委員のカメラにまた新たな一ページが刻み込まれた。

そして、みんなが楽しんだ学園祭は幕を閉じた。
それから間もない或る日、麗美の水着が透けるように仕組んだ犯人が判明した。3年生男子でテニス部員の佐竹正彦、3年生女子で柔道部員の長岡亮子、この2人の共謀によるものだった。
正彦は、同じテニス部の麗美にアプローチしたが、つれなくされ、恨みに思っていた。もう一方の亮子は、同じ柔道部の光平に片思いし、また、背が低くてスタイルが悪いことがコンプレックスで、それで麗美に激しく嫉妬していた。

夏休み直前、麗美が新しくビキニを買った店は、正彦の実家が経営するアパレルショップの系列店だった。そのため、麗美が買った水着の形や色、メーカー等に関する情報が正彦に伝わった。そのときに麗美が買ったビキニは、亮子の実家が経営するアパレル系会社の製品だった。そこで亮子は、水に濡れると透ける素材で形や色が同じ物を作るよう、会社の社員に依頼した。それができると正彦に渡し、正彦は麗美のバッグの中のビキニとすり替えたのだ。

正彦は柔道部員に呼ばれ、柔道場に連れて行かれた。中に入ると、柔道着を着た光平が待ち構えていた。
また、そこには麗美や優奈、麗美が被害に遭ったときに現場に居合わせた、遥、雪乃、紗綾香が来ていた。

(バァン)
麗美は正彦の前に立ち、平手打ちをくらわせた。
続いて、光平は正彦に柔道着を渡し、着るように指示した。
「覚悟はできてるだろうな?」
光平はそう言うと、柔道着を着た正彦に挑んだ。
柔道三段、空手二段の光平にかかっては一たまりもない。正彦はたちまち叩きのめされてしまった。

さて、もう1人の犯人、亮子にはどのような制裁が加えられるか?

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