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格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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格好が・・・ 33

紗綾香が休憩の間、『ネバーランド』では、クラスメイトの桜井真美がピーターパンの役をしていた。真美は新体操部員で、同じ新体操部の先輩である、憧れの雪乃の来店をとても喜んだ。
また、望美や香織ともすぐ打ち解け、特に望美は自分と同様、部活で新体操をやっているということで、真美は望美のことをとても気に入った。
「来年…新体操部で一緒にやろうね!」
「よろしくお願いします!桜井先輩」
翌年の春、望美と香織はこの白光学園の受験に合格し、入学を果たした。

彼女たちの傍に1人の男子が近付いてきた。紗綾香や真美とは別のクラスの1年生で、美術部員の麻生広夢だった。
「水木さんか桜井さんのどちらかに…僕の絵のモデルになってほしいんだけど」
広夢(ひろむ)は、カワイイ女の子をモデルにしたピーターパンを描きたいと言った。
「どっちがモデルになるか、雪乃先輩に決めてもらいましょうよ!」
紗綾香がそう言った。
「雪乃お姉様、紗綾香と私…どっちのピーターパンがいいですか?」
真美が雪乃に尋ねた。

 (このシーンは、まだ翌年でなく、紗綾香が一年生の学園祭の続き)
 「うーん、どっちも似合っていて、決められないなあ〜」
 雪乃は小銭入れを取り出し、1枚の硬貨を握った。
 「表、裏、どっち?当たった方が、モデル」
 「えぇっと…表!」
雪乃が手を開くと、硬貨は表が出ていた。
「表だとどちらですか?」
「えっ?」
雪乃はうっかりしていた。表と裏で、それぞれの場合、どちらにするか、決めるのを忘れていたのである。

「もう一度やり直しよ。表だったら紗綾香ちゃん、裏だったら真美ちゃん、それで恨みっこなしよ」
雪乃は、今度は指ではじくようにして、真上に硬貨を飛ばし、落ちて来たところを手に取った。そして、手を開くと裏が出ていた。
「モデルは真美ちゃんに決定ね!」
こうして、真美がピーターパンの絵のモデルとして広夢に描かれることになった。
その絵が学園中の評判となり、真美は人気急上昇、雪乃や麗美の卒業後、紗綾香と共に学園の2大アイドルと称されるようになるのだが、それはまた後の話である。

『ピュア・ホワイト』には、遥の誘いを受けた麗美と光平が来店していた。
「すごいな!俺たちもやってみたいもんだな」
「ええ!でも、ちょっと恥ずかしいな」
自分たちのクラスの演劇がパッとしなかったこともあって、光平は『ピュア・ホワイト』がとても気に入った。
麗美は、水着姿のウエイトレスはともかく、修のような、ビキニパンツ姿のウエイターに対しては目をそむけるのだった。光平以外の男の裸を見ることには抵抗を感じるのだ。

「白河先輩に秋山先輩、よろしかったら私たちと同じように…水着姿になってもらえませんか?」
麗美と光平に対して、遥や泉たちウエイトレスがそんな依頼をしてきた。

「ええっ…」
 麗美は困惑した。あの時の、透けた水着が頭をよぎったので。
 「おお、おもしろそうだな」
 麗美の困惑をよそに、光平は結構乗り気になっていた。
 「海パン取ってくるよ…麗美も、行こう」
 「えっ、でも…」
 「透けたこと気にしてる?ここでは濡れないからそんなことは絶対無い」
 麗美の懸念に、光平はそう小声で応えた。

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