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華が香るとき〜外伝〜
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華が香るとき〜外伝〜 3

「嘘だろ!?いや…そうかもしれないな…」
周りにいた男達によって、臭いの所在地がバレたにも関らず、洋介はまだ自分の世界に入っていた。
(今日のオナニーは久しぶりに気持ち良かったなぁ…)
そして洋介は周りから白い目で見られているのに全く気付く事なく、自分の降車駅に着くと心の中でスキップをしながら降りるのであった。
(あの感動を忘れない内に、もう1回オナニーをしておこう!)
 
ある日の洋介の一日は、こうして始まるのであった。
(第一話終わり)


2:「洋介の休日」
 
 
ある休日。洋介は外出をする準備で忙しかった。
開始早々話が遡るが、数日前、学校であるポスターを友達からみせられたのだ。
「漢(おとこ)求む! 男よ漢になれ! 女よ漢になれ! 第一回チキチキ麻雀大会(「第三回」の参照:ファンタジー/メロン・ワールド)開催!!」
というポスターだ。
こういう事に騙されやすい洋介は、内容を全く見ずに、「漢」という言葉だけで参加を決めてしまった。
 
「洋介よ、何をそんなに忙しそうにしてるのだ?」
話は戻り、洋介の部屋に父(養父)をお尻をポリポリと掻きながら入ってきた。
「ああ父さんか。友達と約束があって、今から出かけるんだ。何か用があるんだったら帰ってから聞くけど?」
洋介が父の方を見ずに答えると、父はわざとらしく洋介の肩に手を置く。
「そうか…残念だな洋介…今日一緒にエロ本を買いに行こうと思ったのに…まあいい、友達の方が大切だろう。気をつけて行って来なさい」
父はそう言い残すと、部屋を出て行くのだが、その足取りは不自然な程軽やかだった。
「待ってよ父さん!俺も…」
洋介が続きを言う前に、父は独り言の様に、あからさまに洋介に聞こえる様に呟く。
「いや〜、残念だなぁ〜。洋介にもエロ本買ってあげようと思ったが、その分のお金が浮いたし、父さんの分を余分に買うとするか〜」
そういうと父はスキップしなが洋介の部屋を出て行く。
「父さん!俺も行くから。せっかく父さんが誘ってくれたのに、一緒に行かないなんて親不孝、俺には出来ないから」
この言葉だけ聞くと親子愛を感じるのだが、「エロ本」に洋介がつられたのは言うまでも無い。
洋介の「漢」は所詮そんなもんであった。
 
家を出た洋介と父はとぼとぼと本屋へ向かっていく。
父はあんな事を言ってはいたが、やはり洋介が自分と行動を共にしてくれる事が嬉しいのか、足取りも軽く、終始微笑んでいた。

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