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華が香るとき〜外伝〜
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華が香るとき〜外伝〜 1

※この外伝は「華が香るとき」本編とは別のお話です。
 
1:「洋介の日常」
※このお話は、本編開始以前の洋介の様子を描いたものであり、本編とは関係ありません。
その事を予めご了承下さい。
 
 
洋介は高校に入学して毎日電車で学校に通っていた。
いつもながら洋介の乗る電車は乗車率120%といった感じで、乗ったは最後…到着駅に着くまで身動きは全く取れない。
洋介の通う学校までは電車で30分の所にあるので、洋介は毎朝最悪な気分で学校へ通っていた。


しかし、そんなある日の事…
この日の洋介はこの最悪な乗車率の電車に乗っているにも関らず幸せな気分で通学していた。
洋介が電車に乗って2駅ほど過ぎた頃…
相変わらず多くの人がその駅からこの電車に乗ってきたのだが、どうした事か洋介の周りには別の学校の女学生とOLと思しき女性…そして20代後半であろう弁護士であろう女性…そして…とにかく多くの女性に囲まれてしまった。
洋介の通学履歴において今までこんな事は一度もなく、女性と隣になるにしても精々1人が精一杯であった。
なぜ今日に限ってこんな事になったのかは洋介には見当もつかない。
しかし洋介にとってこんなオイシイ場面は絶対に見逃す訳にはいかないので、そのまま移動せずに電車に揺られていた。
 
洋介の前にはOLの女性、そして後ろには弁護士であろう女性が乗っている。
そして両脇にはグループであろう女生徒がそれぞれ洋介を囲んでいた。
彼女達が乗った駅では、車内は多いといえどもまだ僅かに身動きする事ができる位の乗車率であった為彼女達は携帯でメールをしたり、手摺につかまって書類を読んだり、友達同士でお喋りしたりしている。
そして次の停車駅に着くと、その状況は変わってしまった。
それでなくても多い車内が、この停車駅からの乗客で更に多くなり全く身動きが取れなくなってしまったのだ。
乗ってくる乗客によって洋介と女性達はその位置関係のまま奥にやられてしまう。
しかも押されてしまい、彼女達は手を上にあげる事ができず、気をつけに近い形で立たなければならなかった。
それは洋介にとって幸運の女神の到来であった。
彼女達は意図的にその状態になったのではない。
前の女性は洋介と向き合う形で洋介の胸に彼女の胸を押し付けた状態になっている。しかも彼女の右手はあろう事か洋介の股間の位置にあったのだ。
後ろの女性は洋介に胸を押し付ける格好で洋介にくっついていた。
そして左右にいる女性達も洋介の腕もしくは体に胸を押し付ける形で立っていたのだ。
 
何度も言うが彼女達はこの状態を意図的にしたのではない。
熱気でむれた車内。乗客一人一人が多かれ少なかれこの熱気で汗や体臭を出している。
そして洋介を囲んだ女性達も例外ではない。

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