異端児カラス-10
「……もう……待ってって言うてるやろ」
ヤマトが照れたように微笑みながら、仕返しとばかりに私のスカートの中に手を差し入れてきた。
クロッチの脇からいきなり下着の中へ指が侵入してくる。
「……あ…はあっ……」
指先で蜜壷をぬぷりと掻き回されて、思わずため息がもれた。
ヤマトに触れられた部分が急激に敏感になっていくのがわかる。
私が下着から溢れだすくらいに濡れてしまっていることを確認すると、ヤマトは満足気な笑みを浮かべた。
「エッチやなぁ……相原は」
わざと低い声で囁かれて背中がゾクリと粟立った。
「……だって……好きなんだもん。『彰吾』のこと……」
「……え……?」
いつもは私に好き好き言ってるヤマトが、私の不意打ちに耳まで真っ赤にして固まってしまった。
なんて愛おしい人。
なんて真っ直ぐなあなた。
「彰吾……大好き」
言いながらますます硬くなったヤマト自身を握りしめる。
「……あ……相原……」
ヤマトはいつもより余裕を失って、モゴモゴ言いながらも、指先で私の濡れた花弁を撫でさすってきた。
「……あんっ……んん……」
甘い快感に焦らされて、私の秘孔はますます大量の愛蜜を吐き出す。
私はヤマトの先端から次々滲み出てくる温かい粘液をすくいとってはヤマト自身に塗りつけ、しごくように大きく手を上下させた。
「……うっ……ああ……相原……」
「相原じゃなくて……名前で呼んで……」
「………えっ?」
ヤマトは中学生の男の子みたいに純朴な表情で、ドギマギしながら私を見つめた。
「今日の相原……なんか……いつもとちゃう……」
「……こんな私……イヤ……?」
私はヤマトを握ったまま彼をじっと見つめた。
だって、
愛が溢れてとまらないから。
ヤマトを
幸せにしたいから。
「……ううん……めっちゃ好き……!」
おそらく他の誰にも見せたことがないようなクシャクシャの笑顔。
私もヤマトが大好きだよ……。