異端児カラス-9
やっぱりあなたが好き。
今すぐヤマトが欲しい。
一つになりたい………。
そう思いながらヤマトを抱きしめると、腹部にあたっていたヤマト自身が急激に熱を帯びて硬くなっていくのがわかった。
「……相原……」
いつかのように二人で長椅子に倒れこむ。
お互いのシャツのボタンを外しながら、私たちは優しく見つめあった。
「……相原……綺麗や……」
シャツがはだけて、あらわになった私の乳房からヤマトがブラを剥ぎ取り、手の平全体を使ってゆっくりと揉みほぐしはじめた。
「柔らかくて……エエ気持ちや……」
ヤマトの素直な感想が、妙に恥ずかしくて必要以上に感じてしまう。
触れられた部分からヤマトの愛が身体の中にどんどん入ってくるような気がした。
「……はあっ……ヤマ……トッ……」
「……むっちゃ可愛い……大好きや……」
甘い言葉をかけられながらその先端を強く吸われて、思わず身体がのけ反ってしまう。
「……んん……きもちい……」
いつもより素直に感情を口に出せる自分が嬉しい。
「……気持ちエエん?……もっと声……出して……」
更に強く、激しく、左右交互に口と指で愛撫され、全身がとろけるような感覚が私を襲う。
あっという間に硬く膨らんだ花芽が、更なる快感を求めて疼いている。
「はあっ……ヤマト……もっと……」
思わず、自らヤマトの頭を引き寄せ彼の唇をそこに導くと、ヤマトはもう一度その部分を口に含んで、強く吸い上げてくれた。
「あああっ……ああっ…」
激しい快感が肉体を駆け巡り、窮屈な椅子の上で、私は精一杯身体をくねらせる。
身体の奥で女芯が蝋のように溶けだして、甘く激しく燃えたぎっていた。
私がボタンを外したシャツを、ヤマトがバサッと投げ付けるように脱ぎすてる。
そのセクシーな仕種と、目の前の均整のとれた美しい肉体に、私は熱く欲情していた。
早くヤマトが欲しいと全身が鳴いている。
胸を愛撫されながら、私は自分からヤマトの学生ズボンに手を掛けた。
「相原が……脱がしてくれるん?」
いつになく積極的な私に、嬉しそうにしながらも少しだけ戸惑っているヤマト。
女の扱いには慣れているはずなのに、意外なほど恥ずかしそうな顔をしている。
今までいっぱい愛をもらったぶん、今日は私がいっぱいいっぱい愛をあげる――。
ファスナーを下ろすと、柔らかい素材のグレーのボクサーパンツに、充血した熱い塊のシルエットが立体的に浮かび上がっていた。
先端から染み出した蜜で、その部分だけ灰色が濃くなっているのが愛おしい。
ゆっくりと下から先端に向かって撫であげると、ヤマトの精悍な顔が一瞬快感に歪んだ。
「……あかん……ちょ……待って……」
「ダメ……触らせて」
無理矢理下着を下ろして、直接そそり立つ陰茎に触れると、そこは別の生き物のようにビクリと反応した。