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『あるM女の告白』
【SM 官能小説】

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第3部 ご主人様への飛翔-6

6.ミッキーマウスのぬいぐるみ

次の日、私は元のおばあちゃんの部屋へと、引っ越しをしました。
弟たちも手伝ってくれました。
彼らは自分たちがそれぞれ個室をもてることになったので、大喜びです。

大体片付いたところで、隣の物置部屋へ行ってみました。
ママの遺品のラジカセを探しているうちに、私はすごく懐かしいものを見つけました。
それは、大事件があった年の5月、パパの誕生日に私が手作りしてプレゼントした、ミッキーマウスのぬいぐるみです。

パパは子年生まれで、ニックネームが「ミッキー」だったと聞いたので、ミッキーマウスのぬいぐるみを、誕生日にプレゼントしたいと思ったのです。
おばあちゃんに教えてもらいながら、私が生地を切って一針一針手で縫って作りました。
胸にポケットのついたオーバーオールは難しかったので、おばあちゃんが作って着せてくれました。

出来上がって誕生日にパパに渡すと、
「うーん、上手にできてるいるなあ!
麗、ありがとう!
パパの2番目のマスコットとして、大事にするよ」
と、いってくれました。

「じゃあ、1番目のマスコットは何なの?」
と私が訊くと、
「それは、麗に決まってるじゃないか」
といってニッコリ笑い、私のほっぺたにチューをしました。
くすぐったくて、ちょっと恥ずかしかったけど、嬉しかったです。
そして、すぐにガラスのケースを買ってきてその中に入れ、パパとママの部屋に置いて大事に飾ってくれていました。

本当は辰年生まれのママにも、その年の誕生日に、竜の落とし子のぬいぐるみを縫ってプレゼントするつもりでした。
でもそれは、大事件が起きてしまったので、とうとうできませんでした。
そんな思い出深い大事なものなので、このミッキーマウスのぬいぐるみは、私の部屋にもっていって飾ることにしました。




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