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『あるM女の告白』
【SM 官能小説】

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第1部 ご主人様との出会い -1

第1部 ご主人様との出会い  目次
1.告白宣言
2.初オナニー
3.大事件の後遺症
4.おばあちゃんの逝去
5.変質者情報
6.衝撃の悪夢
7.両親への償い
8.オナニー再開
9.パソコン
10.パッチテスト
11.『赤毛のアン』との出会い
12.異次元行きのオナニー
13.異次元物語『めいぬのワン子』
14.学年トップのくびき
15.免罪符喪失
16.パンドラの箱の中身
17.哀しみの噴出
18.悪夢の再来
19.自殺への障壁
20.ご主人様との出会い
             未完 第2部へ続く





1.告白宣言

この告白をはじめるにあたって、まず、ご主人様との出会いから書き始めようと、私は決めていました。
ご主人様との出会いが今の私の原点であり、苦しみ抜いていたそれまでの私を大きく変えて、救い出していただくことになったからです。
でも、ご主人様との出会いを書くには、それまでの私に触れないわけにはいきません。
しかし、ご主人様に出会う前の私は、私にとって古傷です。
さわってかさぶたを剥がしてしまうと、また血が噴き出して痛みそうな気がします。
そこで、さらっと流して書くことにして、一度下書きを仕上げました。
でも、その下書きを読み返しているとき、
「麗、それでいいのかなあ・・・?」
という、ご主人様の声が聞こえたような気がしました。
私はドキッとしました。
7ヵ月ぶりに聞くご主人様の声、あの懐かしい声が聴けたのです。
部屋の中を見まわしました。
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
もちろん、ご主人様はいらっしゃいません。
私は、あの声は私の心の中にいらっしゃるご主人様が発せられたのだと、悟りました。
そして、ご主人様が私の心の中に、「明日に架ける橋」を架けてくださっていることを、初めて実感しました。
それでは、どうすれば・・・
私は、心の中に問いかけました。
じっと考えていると、
・・・・・傷口に向き合えたから、今の私になれた。
傷口にまともに向き合えないなら、今の私は書けない・・・・・
という言葉が浮かんできました。
そこで、私は決心しました。
ご主人様との出会う前のことを、おざなりにではなくきちんと向き合って、で
きるかぎり正直に書く・・・と。
それは、告白というにはささやかなものかもしれないけれど、傷口の痛みをきちんと受けとめる内心の叫びという意味で、告白といえるものにする・・・と。



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