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『あるM女の告白』
【SM 官能小説】

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第3部 ご主人様への飛翔-5

5.♪ ビリーブ ♪

両親との話が済むと部屋に引き揚げて、ご主人様に今日のことを全部メールでご報告しました。
すると、こんな嬉しいお返事が返ってきました。

「麗さん
悲しみの扉で隔てられて曇っていた家族や友だちが、扉を開けるとまばゆいばかりのその素晴らしい姿を見せてくれたんだね。
喜びに輝いている貴女の笑顔が、まざまざと浮かんできたよ。

麗さんも多分知っていると思うけど、杉本竜一という人が作った「ビリーブ」
という歌があるよね。
その歌詞に
  今未来の扉を開けるとき 苦しみや悲しみが
  いつの日にか 喜びに 変わるだろう
とあるけど、
麗さんが開いた悲しみの扉は、未来への扉だったんだよ。

だから、それまでの苦しみや悲しみが、扉を開けたとたんに喜びに変わったんだ。
未来への扉は、この1枚だけではなくて多分これからも何枚も現れて、新たな苦しみや悲しみをもたらすだろう。

でも、この最初の1枚を開けることによって、麗さんはそれらの扉が行く手を閉ざすものではなくて、開けば未来へとつながるものだとわかったよね。
だから、麗さんは今後現れるそれらの扉を、悪戦苦闘しながらでもきっと開いていく。
  I do blieve in future. 
   私は、そう信じてるよ 」

読んで、私はパソコンの画面を、胸に抱きしめたくなりました。
そして、すぐ返信を送りました。

「なんて、素敵で嬉しいお言葉なんでしょう!
私は、パソコンの画面を胸に抱きしめたくなりました。
後でプリントして、そうします。
そうせずには、いられないのです。

『ビリーブ』は、知ってるなんてものじゃありません。
私も大好きな歌でしたけど、ママの方がもっと大好きでした。
大事件の前まで私はピアノを習っていて、家にピアノがあったので、よく私が
ピアノを弾きママと2人で歌っていました。

そうだ!それをカセットテープに録音しました。
ピアノは大事件の後私が頼んで処分してもらったのでもうありませんが、ママはそのカセットテープをラジカセでよく聴いていましたので、遺品の中にそれが必ずあると思います。
明日にでも探してみます。

あなたさまは、私のゴットフリート叔父になりたいと、いってくださいました。
そして今回、私がホッとラインを通じてSOSを出すと、直ぐに会ってくださ
り見事に問題を解決してくださいました。
ビリーブの歌詞にある『いつでも僕は側にいて、支えてあげるよその肩を』
を、完璧に実行してくださったのです。

あのように見事に支えていただけなかったら、たとえいつかは扉をあけられたとしても、それはきっとずいぶん後のことになってしまったと思います。
ですから、私も、いつかあなたさまを支えられる日がくるように、がんばって努力して成長しますから、そのときが来るまで、たいへん厚かましいのです
が、これからもずっと私の側にいて支えていただきたいです。
図々しいんですけど、思い切って書いてしまいます。
   I do blieve in future. 
   私、きっとそうしてくださると、信じています 」

すると、ご主人様からは
「ありがとう。信頼に応えられるよう、努力します」
と、お返事が返ってきました。





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