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『あるM女の告白』
【SM 官能小説】

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第1部 ご主人様との出会い -22

20.ご主人様との出会い

この時始めたオナニーは、以前のオナニーとは気分が全然違っていました。
以前のオナニーでは、刺激となる材料はネットから集めていましたが、異次元に飛ぶために自分で空想をふくらませ、どんどん展開し発展させていく中で興奮し、イイ気持を味わっていました。
でも、今度の場合は、空想を展開させていくことはほとんどなく、ネットで刺激的な画像や文章を見つけて、それにより興奮し感じることで、一時でも暗く陰鬱な気分から解放されようとするものでした。
ですから、より刺激的な画像や文章ばかりを求めて、ネットサーフィンをして
いたのです。
そしてそうしているうちに、私はネット調教に興味をもつようになりました。
リアルで調教を受けることなどは到底できませんが、ネット上のバーチャルな世界に限定しておくなら、ただ閲覧するだけの場合よりずっと大きな刺激があり、興奮できると思えました。
そこで私は、掲示板に募集のメッセージを書き込むことにしました。
そして、フリーメールのアドレスを取得しました。
しかし、いざ書きこむとなると、年端のいかぬ女の子としては、相当の勇気がいります。
何度も、書きこもうとしてはやめ、書きこもうとしてはやめをくりかえしました。
そしてある日、私はついに、ご主人様募集の掲示板に、メッセージを書き込みました。
     
   19歳の大学生のワン子です。
   ネットでイヤらしい画像や文章を見ては、興奮しています。
   どなたかメールのバーチャルな世界だけで、
   私を牝犬として調教していただけませんか?
   まったくの初心者なので、できないことが多いと思います。
   でも、どうか是非、よろしくお願いします。
たしか、こんな書き込みをしたと思います。
もちろん18禁のサイトなので、年齢は嘘を書きました。
今は年齢認証が厳しくなっているようですが、当時は楽々年齢を偽ることができました。
返信は100通を超えたので、私はびっくりしました。
そしてその中にただ1通だけ 、応募ではないとはっきり断ったうえで、メールで話さないかという内容のものがありました。
それが、ご主人様から私がいただいた初めてのメールです。
私の自暴自棄的な行動が思いもかけずに運命の赤い糸をたぐりよせていたようで、このメールをいただいたときこそが、私にとっては今でも奇跡手くな幸運に恵まれたとしか思えない、ご主人様との出合いだったのです。

第1部 完 。 第2部に続く


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