投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

憎しみと愛、そしてセックス
【その他 官能小説】

憎しみと愛、そしてセックスの最初へ 憎しみと愛、そしてセックス 6 憎しみと愛、そしてセックス 8 憎しみと愛、そしてセックスの最後へ

憎しみと愛、そしてセックス(2)-3

優しく逞しい男性に抱かれ、キスし・・そして貫かれるとき逝く事ができた、
美紗子は初めてセックスの喜びをそこで知るのである。
それは男との交わりでなく、自らを慰めて逝くのみの喜びだった。
実態のない快楽
諦めの歓喜・・・
一人だけで味わうセックス・・

(本当の恋がしたい)
そういう思いが無意識の中で彼女の胸の中でくすぶっていたが、
その思いを誰に言うこともなく、内に秘めただひたすらに自慰に耽っていた。

美沙子は感じながらも、その思いを歌に詠んでいた。
彼女はそういうときに詠む短歌が、
いつも素直な自分の心を表現していると感じるのである。
それは誰かに見せる短歌ではなく、
自分の心から湧きいでる、素直な本当の自分の心だと思うからである。


逝く寸前に詠む短歌・・・これこそ私のこころ・・
股間を触りながら、美沙子は詠んだ。

「ひとり寝の 寂しき夜の せつなさに しとねを濡らす われは消えいり」
「いだかれて 燃えたし想い はかなくも わがこころには 慕ふ君なし」
そして、
「つらぬかれ よろこぶおなごの こころなど 知るよしもなし 君はいずこに」

そして、逝く寸前に・・
「もうだめと 逝きたし想い 深まりて 果てし我が恋 いつか夢みて」

虚しく一人で逝った後、
畳の上に横たわる美紗子の頬を、悲しい水色の涙が彼女の頬を濡らしていた。



美紗子がなぜ、美しい肉体を保持しているかというと、
夫との交渉は限られ、あまり愛撫を受けていないのか、
又は美紗子が天性の美体型の持ち主だからかもしれない。

しかし、その美紗子は意を決し、活路を家の外で見いだしたのである。
それは数少ない友達の冴子の存在があった。

冴子とは学生の頃からの友人だった。勿論彼女も結婚し、子供もいた。
そんな冴子に美紗子は何でも相談できた。
アウトドアで楽しむことを教えてくれたのも冴子だった。

美紗子は意外と身体を動かすことは好きで、
週に一度の短歌の講習以外にも、
最近、冴子と始めたスポーツジムでのトレーニングで汗を流した。

それが意外とハードで、彼女の体型維持に役立っているようである。
ジムで、ピッチリとしたレオタードを着た美紗子は、
その姿だけでも目立つ。

そんな美紗子の身体を夫が弄ばないのは、彼には他に女がいるからである。
故に、身体だけは熟した女になった美紗子は、疼いていた。
ふしだらな女でない美紗子が、いつしか自慰を憶えたのは自然の摂理でもある。


憎しみと愛、そしてセックスの最初へ 憎しみと愛、そしてセックス 6 憎しみと愛、そしてセックス 8 憎しみと愛、そしてセックスの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前