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愛しのお菊ちゃん
【ホラー 官能小説】

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愛しのお菊ちゃん6-2

お菊ちゃん…興味津々なんだね。
僕がそう思った瞬間だった。

こっちを真剣な面持ちで顧みるお菊ちゃん。
“そ…その様な事…ご…ございませぬ”
お菊ちゃんの声が僕の頭に響いてきた。

「すっ……」
思わず声を上げてしまいそうになった僕。
続く言葉を慌て飲み込むと…。
凄いよ…お菊ちゃん。
こんな事も出来るんだ!
…と頭に思い浮かべてみた。

“今のように…触れ合えぬ身体になった時だけですが…”
ちょっとだけ自慢する様な響きのお菊ちゃんの思いが聞こえた。

ホント…凄いなぁ。
それなら…。
僕は昨夜、僕の腕の中で悶えまくる。
お菊ちゃんのあられもない姿を思い起こした。

すると…。
両頬を桜色にポッと染めるお菊ちゃん。
“は…恥ずかしゅうございます”
僕の頭に響くお菊ちゃんの恥ずかしそうな声。

ウァハァァァン――。
そのお菊ちゃんの気を引く様にひときわ大きな喘ぎ声を上げるカップルさんの女の人。

僕の目も、お菊ちゃんの目もカップルさんの方に引き戻される。
わっ…男の人の手が女の人のスカートの中に潜り込んでる。

自分の胸に手を当てたお菊ちゃん。
ポケッと口を開いてその様子を見つめてる。
心なしか吐息も乱れてるみたい。

お菊ちゃんってばオナニー始めちゃうんじゃないの?
僕がそう思った瞬間。

“お…おなにぃ?”

わぁっ…これも聞こえちゃった。
そう思ったけどもう止まらない。
僕は頭の中でオナニーをお菊ちゃんにも判る様に変換しちゃう。

“そ…そんな事!…そんな事、菊は…い…いたしませぬ”
僕の考えを必死に否定してるお菊ちゃんだけど。
いたしませぬ…ってトコが妙に弱々しい。

そのお菊ちゃんの照れ顔が可愛すぎて…僕の悪いムシはもう収まらない。

ほら…いいんだよ。
自分の気持ちいいトコ触って。
頭の中でお菊ちゃんを煽っちゃう僕。

んぁぁ…あぁぁん――。
カップルさんも良くした物でエッチな触りっこを益々激しくしている。

ジッと見入ってるお菊ちゃん。
着物の胸元の襟を左手でギュッと握って…白い喉を何度も上下させてる。
幽霊さんも生唾、飲み込むんだぁ。


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