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『満月の夜の分かれ道』
【元彼 官能小説】

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『満月の夜の分かれ道』-4

「怖くないのかよ」

千代がこくりと頷く。

「…後悔したって知らないからな」

知秀はそう言うと千代の顎に指を添えて上を向かせ、口付けた。

「んっ…」

侵入してきた知秀の舌を千代は受け入れる。
キスで感じることを千代に教えたのは知秀だった。

「んうっ!」

知秀の舌先が千代の上顎をくすぐり始め、千代の足から力が抜けて行く。

(私が感じるとこまだ覚えてるんだ…)

千代はそう思いながらガクガクする足を必死で支えていた。
知秀は千代の体を鉄柱に押し付けると、首筋に舌を這わせながらシフォンブラウスのボタンを外し始めた。襟元のリボンもしゅるりと解かれる。

「胸、少しおっきくなったな」

ブラの上から優しく愛撫しながら知秀がそう言う。

「んああっ!」

乳首をぎゅうっと摘まれ、千代は声をあげた。

「こうされるの、好きだったよな?」

知秀はブラをずり上げると乳房を露出させ、先端に触れないようにゆっくりと乳輪を舌でなぞる。

「ふああっ!」

久しぶりの快感に千代は声をあげ、そっと目を開けて知秀の舌が自分の敏感な部分に絡み付いているのを見た。
それはとてもいやらしい光景で、千代はさらに感じてしまう。

知秀は愛撫を続けながら千代の腰に添えていた手をスカートの中に滑り込ませる。その時手に触れたものに知秀は驚いたような声を上げた。

「…!いつからこんな下着つけるようになったんだよ」
「違う…パンストが苦手なだけだもん…」

千代はガータストッキングをはいていた。

「もっとよく見せて」
「あっ…いや…」

サイドのファスナーを下ろされ、紺色のフレアスカートがぱさりと千代の足下に落ちた。
黒のレースに縁取られたガータが千代の白い肌をより白くみせている。月の光に薄く照らされた千代の姿はあまりにいやらしく、知秀は思わず息を飲んだ。

「こんな格好で会社行って大丈夫なの?」

知秀の指がすでに湿り気を帯びた部分に触れる。ぴくりと千代の肩が震えた。

「服は清楚なのに…エロすぎるよ」
「別にそんなつもりじゃな…やっ!やだ!」

知秀は膝を地面につけると両手で千代の腰を掴み、顔をそこに押し付けた。

「すごい、やらしい匂い」
「いや…やめて…」

恥ずかしさで千代の目に涙が滲む。知秀はパンティをずらすと千代の一番恥ずかしい部分を露にした。


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