『満月の夜の分かれ道』-5
「相変わらずすごい濡れるんだな」
「そんなに見ないで…ああっ！！」
知秀の指がくちゅりと音を立ながらそこに入っていく。その瞬間、堤防が決壊したかのように千代のそこは蜜をとろとろと溢れさせた。
「気持ちいい？」
知秀はゆっくりと指を出し入れする。
くちゅくちゅという音がそこから漏れて闇に沈んでいく。
「き、気持ち…い…」
かり、と中を擦られ千代は顔をのけ反らせる。
「もっと指欲しいだろ？」
「え…？」
「千代は一本じゃ満足できないんだよな」
知秀はそう言いながらも指の抜き差しを止めない。
「俺の入れるのは怖いって言うくせに指でされるのは大好きだったよな」
「ああっ！やああっ…そんな…こと…」
「ほら、何本欲しいのか言えよ」
「に…二本…入れて…」
千代は蚊のなくような声でそう言った。
「わかった」
知秀は指をいったんそこから抜くと二本にして一気に挿入した。
「ああああああっ！！！」
内壁を一気に擦り上げられ千代は激しく悶えた。
「やっ！ふああっ！も…もぉだめえっ！！」
ぐちゅぐちゅといやらしい音がひっきりなしにそこから漏れる。
「知秀！いっちゃう…いっちゃうよぉ…んうっ！！」
千代が絶頂を向かえようとした瞬間に知秀はそこから指を抜いた。
「え…何で…」
快感をお預けにされた千代はうらめしそうに知秀を見る。知秀は千代のそんな様子を楽しそうに見ながら、ぐしょぐしょになった千代のパンティを下ろし、片足から抜き取った。
「今の千代なら三本も余裕だよな？」
「えっ」
パンティが足首に引っ掛かったままの千代の右足を肩に乗せると、知秀は潤みに指を三本ずぷりと埋めた。
「ふああああっ！！」
衝撃で千代の足ががくがくと震える。
「すごいエロいよ、千代」
「やああああっ！そんな擦っちゃ…だめだめえっ！！もうほんとに…んあああっ！！」
後ろ手で柱を掴み、千代は必死で体を支えた。
中でバラバラに指が動かされ、今まで感じたことのない快感に目の前が真っ白になっていく。
「もうだめっ！いっちゃう…いく…んあああっ！！はぁ…ああああああーっ！！」
千代が絶頂に達すると同時にぷしゅっとそこから蜜が噴出した。知秀は潤みに口をつけると音を立ててそれを啜った。