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イジメテアゲル!
【学園物 官能小説】

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イジメテアゲル!-43

〜〜

 キスが上手。二人の女子に言われたが、いまだ自信が持てない。ただ、目の前で唇を差し出す彼女からたまに聞こえる吐息は、苦しさとは違う呻きに思える。
「ん……、はぁ、チュ……」
 舌先を入れ、奥で閉じこもる彼女を刺激する。誘いに乗ったら、今度は焦らす。外へとおびき出されてきたところを攫う。過去の反復のキスをするのは惰性と思いつつ、試してみるが……、
「ん、白河……はむ、ちゅ」
 その必要もなく、彼女は素直に求めに応じてくれた。絡み合う舌は粘着質な唾液に塗れており、こうなることを期待していたかのように思える。
「んふぅ……、白河はキス初めて? すごく美味しいよ」
「ずっと前から想像してたの。英助君とのキス。素敵な思い出にしたいから、枕で何度も練習したの」
 その枕と替わりたいと思いつつも、どこかズレを感じ始めてもいる。
「もう治ったかな?」
「全然足りません。むしろ前よりひどくなってしまいました」
「これ以上の治療となると、苦い薬が必要だけど、いい?」
「私、苦いの嫌い……」
 苦いという言葉に過剰に反応するのはわざとだろうか? もしかしたら一連の彼女の仕草は、全て計算のうち、つまりは彼女の描く恋物語のエッセンスに過ぎないのかもしれない。
「は、うぅ……英助君はエッチです」
「え、なんで? なんかそんなこと言ったっけ」
 由美は苦い薬の意味を履き違えたらしく、白く柔らかそうな頬を染めて抗議し始める。しかし、英助は切り返しの意味が分からず、戸惑ってしまう。
「でも……、私みたいな悪い子には、苦いお薬が必要です」
 困惑したままの英助をよそに、彼女は便座に腰を下ろし、手際よく彼のベルトを外し、チャックを下ろす。
 既に大きくなっていた彼のモノが勢いよく飛び出し、彼女の低い鼻先を掠める。
「わっ……。もう、英助君のは乱暴モノですね。あんまりおいたをするなら、オシオキが必要です」
 可憐な桜色の唇が大きく開かれ、大好きなメロンパンを頬張るように、歪な亀頭を飲み込む。
「あっ……」
 少女の呈を成す彼女にまさかフェラチオをされるとは思わなかった。ただ、以前文芸部の掃除を手伝ったときに目にした書きかけのプロットには、卑猥な単語が並んでいた気がする。
「ねぇ、ろうれすかぁ? わらしのおくひ、きもひいいでしゅかぁ?」
 舌足らずの口調が幼さを際立たせ、ギャップを深める。
 カリ首を丁寧になぞり、口を窄めて亀頭を弄る。冷たい指で火照った韻嚢を揉み解し、力む気持ちを諌める。
 自身を咥えられるのはこれで二度目だが、彼女の健気な仕草が気持ちを煽る。
「うん、すごく上手だよ。もしかしてこれも練習してたの?」
「はい! いつか英助君のこと喜ばせてあげようと思って、バナナで練習してました」
 練習の甲斐あってなのか、彼女の舌使いは丁寧だといえる。おっかなびっくりなところがあるものの、鈴口から溢れる我慢汁も、しっかりと飲み込んでいる。
 汗で滲む彼女の頬を拭う。ちろちろと蠢く赤い舌がわき道に逸れ、無骨な指の節をなぞる。
「英助君の手、私のことを守ってくれる、大好きな手ですぅ……」
「ほら、怠けちゃ駄目だよ。これは白河の治療なんだから……」
「むー、白河じゃなくて、由美って呼んでください。じゃないとヤです」
 ぷうと頬を膨らませてそっぽを向かれると、むりでも服従させたくなる。最近芽生えた、サディスティックな一面だ。
「じゃあ治療はこれでお終いだ。患者さんが治療に協力してくれないなら、医者としても手の施しようがないし」
「うぅー……、ズルイですぅ」
 唇を尖らせて俯く由美は、それでも頬に当てられた手を離さず、印脳を弄るのをやめない。


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