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イジメテアゲル!
【学園物 官能小説】

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イジメテアゲル!-44

「いつもミーさんミーさんって見せ付けるくせに、二人きりのときでも私は白河。嫉妬します」
 普段彼女がつまらなそうに眉をしかめていたのはそれが理由だったらしい。彼女の気持ちを知らなかったとはいえ、自分の鈍さが憎らしくなる。もっとも、由美などと名前で呼んでいたら、千恵辺りがややこしくなりかねないのだが、それも由美の知らぬ話。
「ゆーみ」
「はひ? ……今更気を惹こうとしても遅いです。私はすっかりへそを曲げました」
「由美、由美ちゃん……ゆみっち。そうだ、由美も美だからミーさんだね」
「ふむぅ、美奈ちゃんと一緒はヤです」
 ばかばかしいと思いつつも、恋する少女にとっては名前の呼び方すら張り合うらしい。
「それじゃあ……ミーちゃん。これでどう? 二人のときはミーちゃんって呼ぶよ」
「それならいいです。えへへ、私も英助君とステディな関係です。美奈ちゃんにも負けてません」
 既に肌を重ねていることを思うと、無邪気な彼女がとても可愛らしく見える。
「あぁ、今笑いましたね?」
「誤解だよ。ミーちゃんは可愛いなって思ってさ」
「そうやって子供扱いするぅ」
 実際未成年ではあるが、背伸びをしたい年頃なのか、ぷりぷり怒り始める。
「私、充分大人ですからね。魅力的な女です」
「そう? それなら苦いお薬も平気かな?」
「ん……、はい、平気です」
「それじゃ、続けてよ……」
 彼女の頭に手を置き、行為を促す。由美は再び口を大きく開けると、嬉しそうにサオに舌を這わせる。唾液に塗れた舌は、たまにざらりとした刺激を送る。痛みを伴う快感に、英助は苦しげな吐息を漏らす。由美はそれでも口淫をやめず、ただ黙々と頭を身体ごと前後に動かしている。
 便座が彼女の動きに連動してがたがたと音を立てる。
「ミーちゃん、俺、もう……」
 腰を中心に電撃が走る。多香子ほどの舌技を持つわけではないが、丁寧に奉仕する由美のフェラチオは、溜めていた鬱憤を一気に吐き出させる効果があるらしく、通常の射精感より大きい波を感じさせる。
「ミーちゃん、離れて」
「らめれふぅ、おくふりれふね……、む、むぐ、むぐう!」
 英助は彼女が言い終わるのを待たず、精を解き放ってしまう。離れるように言った彼だが、両手はしっかりと彼女の頭を押さえていた。
「んぐ、んぐぐ、えふ、ん……、はむ……」
 苦しそうに呻く彼女は目をぎゅっと瞑り、口腔内で脈動をする亀頭を嘗め回す。
 射精直後の敏感な亀頭を弄られると、英助の視界に火花のような残像が浮かび、立ちくらみに似た症状が出る。
「ミーちゃん、もう、やめ……て、もう大丈夫だから、あ、はぁあ……」
 すっかり放心してしまった英助は、壁にもたれかかると、ぐったりと腕をたらす。その間も由美は、蜜にありつく子猫のように、彼の逸物を弄っていた。
 大量に出したせいか、勃起し続ける陰茎が軽い痛みを覚える。彼女の生暖かい舌が鈴口をなぞる度に、甘い痺れと締め付けに似た痛みを覚える。
「もう充分だよ。さ、これに吐き出して」
 トイレットペーパーを丸め、彼女に差し出すと、可愛らしい唇からどろりと白濁液が零れ落ちる。
 吐き出された精はトイレットペーパをじっとりと濡らすが、意外に量が少ないように見えた。自分の感触ではもっとたくさん出したつもりだったが、錯覚だろうか?
「はぅう……、苦いですぅ……練乳みたいなのに、青臭いし、全然甘くないですぅ」
 けほけほと咳き込む様子から、残りの精の行方の見当がつく。自分の我慢の無さを恥じつつも、彼女の内側を汚したことに新たな快感を覚えるのも事実。
「ミーちゃん、ありがとう」
 同時に自分を受け入れてくれたのだと、都合の良い錯覚も芽生える。
「えへへ、嬉しいです」
「さあ、お薬も出したし、学校に行こっか」
 時計は既に九時を回っている。今から行っても校長のありがたい話は終わっているだろう。夏休みの諸注意を聞きにいくのはかったるい。とはいえ、突然自分と由美がそろって欠席したら、三人の女子に勘ぐられてしまう。
 どうしようかと悩む英助だったが、共犯の由美は一行に服装を正そうとしない。


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