DOLLHOUSE〜羞恥心〜-1
時間が空けば山奥の『ドールハウス』へいく。
大学は目標がなければどこまでも堕落できたが、優等生をやっていた。
それなりの人つき合いもあったし、ここは遠い。
それでも1、2ヵ月に1度は訪れていた。
俺の車を見つけると嬉しそうに出迎えてくれる。
まるで子犬が、まろびながら走り回るように。
ユリが用意した食事をとりながら談笑。
ユリは席を外している。
こいつの話は脈略がなく、どどまらず、俺の不在の間の出来事次々とひろげてゆく。
送ってやった手芸キットの話。庭に植えた球根の話。ユリと一緒に菓子を作った話。
まるで家族団らんだ。ジッサイ、俺は(おそらくはコイツも)空想の中でしかそれを知らない。
悪くない。
秘密の基地。子供の頃のくだらない場所を思い出した。
裏山の薄暗い作業小屋だか廃屋だかに隠した宝物。それがナンだったかはもう思い出せないんだが。
「ちょっと…」
そういってリカが席を立った。
ちょっと、トイレらしい。俺は腕を掴むと一緒に個室に入った。
俺はこれを待っていた。
「え?」
リカはきょとんとしている。
「ご主人さまは出てください」
「いいからすれば?」
「え?」
リカは目を見開いた。あっという間に顔が朱に染まる。
「い、いやですよう」
俺はパンツを下げて、足から抜いた。
リカはよろめいて壁に手をついたが、立ったままだった。
「やですっ」
「座れ」
肩を押さえつけるとリカは渋々と便座に座った。
前にかがみ込んで脚を左右に開く。
「やめてくださいっ! やっ!いやっ!ぅく!」
便器の中央に華が開く。
そのままどうかしてしまいたい衝動を抑える。
そう、今回は全部楽しむつもりなんだから。
「出せば?」
「やですうぅぅ…」
語尾が伸びて我慢しているのが分かる。
コイツのココはもう何回も見ているから慣れっこと思ったが、こんなに恥ずかしそうなリカは初めて見た気がする。