DOLLHOUSE〜檻〜-2
「うぅっ!」
ユリさんが呻く。
「はあっ!はあっ!」
男はスカートから右手を出して、胸を集めてその先端を口に入れた。
ちゅちゅ。
吸い上げる音をたてながら、ダンスでも踊っているみたいに2人揺れている。
ふわふわとスカートが男の腰の動きに合わせて舞う。
「ぃゃ… やっ… やぁっ…」
ユリさんは涙声でつぶやく。
「そうでもないだろ。 はあっ! コッチは、締め付けて、俺を放すまいとしてる!」
男の動きが激しくなっていく。
「はうっ! はぁ あ ああん あ だめ いっちゃうっ!」
「はっ!」
ユリさんは白い顎を見せてくずれた。
「いいねえ、楽しませてもらったよ。またそのうち仕事にくるからな」
男はニヤニヤと嗤いながら裏口から出ていってしまった。
ユリさんは服をかかえ、声を殺して泣いていた。
私はそっと部屋に戻った。
胸が痛かった。ユリさんも私がご主人さまといるときはこんな風に傷むのだろうか?