魔法使いの告白 5-3
「お前だって愉しんでいたくせに。今更なんだってんだよ。淫乱」
「な…なんですって」
「こうなったのもお前がよがりまくって締め上げるからだろ。好きモンのくせによ。」
頬に手をあてる。情けなくて悔しかった。
こんな男とつきあっていたなんて。
私はもがいた。
一時たりともここにいたくなかった。
孝文が敏感な突起に吸い付く。
「嫌っ!嫌だっ!」
執拗に舌を動かす。ゾクゾクと走る快感が哀しい。
「ほら、見ろよ。こんなに硬く勃たせているくせに!」
ぐっと掴まれた乳房は親指と人差し指の間からぷっくりとせり出し、唾液に濡れた乳首はとろりとしたした光を放っている。
私は必死で孝文の肩を、胸を、頭を押し返す。
でも、孝文の下から抜け出すことができない。
孝文の手が私の両手首を掴んだ。
強い力で組み敷かれ、腕はベッドに押しつけられた。
「やあぁ! 嫌よ! いや!」
開かれた胸を孝文のくちびるが、舌が陵辱していく。
「あぅっ… あっ! 嫌よ、 嫌…」
噛んで吸われて転がされて。
どうして、こんな気持ちよくなってしまうの?
「気持ちいいんだろ。 イイっていえよ」
私は押えられた腕に力を入れた。掴まれた手首は動かない。
「おまえごときの力、もがいたって無駄なんだよ。逃がしゃしねえ」
ますますきつく力が込められ、痛い。
身体を丸め必死に閉じようと脚に力を入れる。
けれども孝文の身体が簡単に私の脚の間に割って入る。
硬いものが探り探り、侵入口を捉えた。
「いやあー!やめてっ! お願い!やめてぇー うっあああぁぁ」
一気に突き上げられて私の身体が反った。
「あううぅっ! 嫌!嫌なのっ!」
身体の自由を奪われ、私は首を振った。
ばたつかせていた足はベッドを捉えて上へずり上がるべく蹴る。
けれども、足の裏はシーツを滑るだけ。孝文は抜けない。
「嫌じゃネエだろ。すげえ締まり…気持ちいいぜ」
孝文が動きはじめる。
こんなのもう、合意じゃない。レイプだ。
それでも、身体が熱くなってくる。
「ああぁっ… あぅっ… もう、やめてっ…」
「いい… お前ほどの名器は… はぅっ 俺、知らない」
この男、何をいっているの?
身体だけ。本当に身体だけだったんだ。