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ドアの向こう
【父娘相姦 官能小説】

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ドアの向こう〜入学〜-4

「奇遇ですね。先生の自宅もこちらですか」
由美が笑顔で応対する。
「ああ、まあね」
「ずいぶんとお帰りが早いんですね。お仕事の方は?」
「今日は君たちと同じく私たちも特にやることはないんだ。明日からが大変だけどな」
他愛のない会話。
なのに、優の顔色は優れなかった。
澪と目を合わせようともしない。
澪はそれに気付いていたが、あえて何も言うことはなかった。
「せっかくだから途中まで一緒にいいか?」
「もちろんですよ」

由美が返事をする。
「君はどうかな?」

澪が優に話を振る。
「は、はい。どうぞ…」
由美が了承してる中、断るわけにもいかない。優も首を縦にふった。
こうして、何故か澪とも一緒に帰ることになった。




「じゃあ、私はここで」
しばらく歩いてから、十字路に差し掛かったところで由美が言った。
由美の家はここから右に向かった先、そして優と澪の家はこのまま直進方向にある。
「また明日、学校でな」
「はい、先生。優もまた明日」
「う、うん…」
手を振りながら由美は去っていき、後には優と澪だけが残された。

「さて、帰るか少年」
「は、はい…」
「そんなに怯えるなよ。さすがに私でも傷つくぞ」
「あ……すいません…」
とは言われても、簡単に緊張が解けるわけでもない。
「…なあ、何で私があの学校に赴任したと思う?」
「え?」
家路を歩きながら、澪が急に話をふってきた。
「えと、前から教師に興味があったから…とか?」
「残念、外れだ。私は絵を描くことにしか関心がない。人に何かを教えるなんて、むしろ苦手な部類だよ」
「じゃあ、何で…?」
そこで、澪が立ち止まり、ジッ…と優を見つめる。
とても、真剣な瞳だった。思わず優も目をそらせなくなる。
「お前がいるからだよ。あそこに…お前が入学したから、私もあそこに行ったんだ」
それは、つまり…
澪の言わんとしていることを理解し、優の胸はドクン、と大きく高鳴った。
この胸の高鳴りは、照れとかそういったものでもなく、もっと別の……

それまで優のことを見続けていた澪であったが、急に優の手を取って歩きだした。
「え!?あの…!」
「…お前が悪いんだぞ。お前が、そんな顔をするから…」
それだけ呟くと、有無を言わさぬ力で優を引きずっていった。


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