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Forced Smile
【青春 恋愛小説】

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Serene Smile〜穏やかな微笑み〜-1

皆さん始めまして、橘由美です。
えっと、皆さんの前できちんとお話するの初めてでちょっと緊張してます。
今回のお話は私と信也くんとの始まりのお話を私視点でお送りする予定です。
それではどうぞ。

Serene Smile〜穏やかな微笑み〜

彼はいつも穏やかに微笑んでいる。
たまに無理に笑ってるけど、それは友達を傷つけないための彼なりの優しさ。
彼はすごく落ち着いていて、クラスの皆にも好かれている、それにすごく・・・カッコいい。

私は彼が羨ましかった、私は笑うのが苦手。
本当に面白い時は笑えるけどそうじゃない時は笑えない。
私は彼みたいになりたかった、彼みたいに微笑めたらっていつも考えてしまう。
最初はちょっと嫉妬していたかもしれない。
でも私も彼のように笑えるようになりたくて、彼の笑顔を参考にしようと毎日のように彼の笑顔を見つめていた。

そして彼がとても優しい人だということが分かった、彼は誰に対しても分け隔てなく接する、
それに他にも彼の良いところをたくさん見つけた。
彼の笑顔はとても暖かく、見ているだけで魔法にでもかかったみたいに安心してしまう、とても穏やかな微笑み。

そんなだから彼の周りにはいつも人が絶えない、私もあの中に入れたら・・・え?
私は彼の笑顔を参考にしようとしていたんじゃないの?
うん、確かに最初はそうだった、でも今は彼の笑顔をいつまでも見ていたいと想うようになっている。
あの笑顔で微笑みかけられたら、きっと私も彼のように微笑むことができる。

彼の名前は澤田信也くん。
私がいつの間にか好きになっていた人。

彼はとても女の子に人気がある、
たまに同じクラスの子や違うクラスの子、それに違う学年の女の子にだって休み時間や放課後に呼び出されることがある。
私はその度に心が落ち込んでいくのが分かる。
もし彼がOKしたらどうしようって思うと不安でしょうがなかった。
それに私はきっと嫉妬していたんだと思う、彼に自分の気持ちを素直に伝える事ができるあの子達に。

そんなある日、私は彼が友達と話しているのを聞いてしまった。
「なぁ、あんだけ告白されてんだから、付き合おうとか思わないのか?」
私はその言葉を聞いた瞬間金縛りにでもあったように動けなくなってしまった、
彼はなんて答えるのかそれが気になってしょうがなかった。
「思わないなぁ。」
その時は嬉しい様な悲しい様なよく分からない気持ちだった
「なんで思わないんだ?」
「なんでって別に理由なんてないよ。」
理由ないんだ、じゃぁ、もしすごく可愛い人に告白されたら・・・?
「いや、ウソだね!」
え?ウソなの?
「なんで、そう思うんだ?」
なんで?
「オレなら告白されたら付き合うからだ!!」
・・・
「じゃぁ、全く好きでもなんでもない人に告白されてもOKするのか?」
さすがにそれは・・・
「する!!」
するんだ。
「さぁ、なぜ付き合わないんだ!!」
そんな事言われても困るよね
「なんでって言われてもなぁ。」
「分かった!お前好きな子がいるんだろ!誰だ!?隣のクラスの加藤さんか!?」
え!?
「はぁ、いないよ。」
いないんだ良かった、のかな?
そうだよね話したこともないんだもんね
「それに加藤さんって誰だよ?」
加藤さん?
「知らねぇのかよ!そんなことより!!じゃぁ、何で断ってるか理由を述べろ!」
無茶言う人


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