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impertinent teachar&student
【学園物 恋愛小説】

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impertinent teachar&student−4-2

それから数日後、テストは終わり、そのまま冬休みに入った。
世間ではクリスマスやなんだって騒いでいるが一人の俺には関係ない。
俺は年末を仕事をして過ごし、気付くと除夜の鐘がなっていた。
そうなっても実家に帰ることなく、俺は家にいた。
帰るのがめんどくさいのだ。
そして、気付くと仕事始めの日になっていた。
その日から教師も仕事。
最後の追い込みだから。
でも、授業を持っていない俺は楽に過ごしていた。
そして、今日。
二月半ばに控えた卒業式。
今日はその一ヶ月前である。
俺は買い物をしに、市街地まで来ていた。
大きな大通り沿いに立ち並ぶ百貨店やブランドのショップ…
その中でいつも服を探す。
基本的に、買い物は一人でする。
変わってるとよく言われるが…
手には紙袋が2、3個。
そろそろ帰ろうか…
そう思った時、雪が降ってきた。
あ、傘持ってねぇ。
早く駐車場まで行かねーと…
そう思って、歩くスピードを上げた。
荷物を持っているから思うように足が運ばない。
一人でこんなに荷物を持って歩いているのは俺ぐらい…
あ、なんだ。
向こうから歩いてくる人もそうみたいだ。
白いコートで首には温かそうなベージュのマフラー。
足元は黒のロングブーツ。
という恰好をした小柄な女性だった。
手には幾つかの紙袋。
一人かぁ…
女性が一人で買い物も珍しい感じがした。
その女性と妙に気が合うような、そんな気がした。
その女性も雪を欝陶しいそうに前を見ていた。
あ、やっぱり合うかも…
なんてしょうもないことを思っていた。
その女性は段々近づく。
俺は避けるように横を通る。
ちらっと顔を見る。
小さな顔。
くりっとした瞳。
ぷりっと膨らんだ唇。
まるで人形みたいだ。
…え?
違う。
俺は忘れていない。
はっと振り返る。
向こうも振り返った。
俺は足を止め、方向転換し、来た道を戻る。
その女性も俺に向かって歩いてくる。

「聖…聖じゃない!」
相変わらずの笑顔で、俺に声をかけてきた。
ずっと…
ずっと会いたいと望んでいた。
だけど会えなかった…
「美雪…」
俺は呆然として、彼女を見ていた。


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